1980年代後半から1990年代前半にかけて巻き起こった日本の「バンドブーム」。当時、多くの若者がバンド活動に熱中し、インディーズからメジャーデビューするグループが次々と誕生した。
例えば、1987年にシングル『リンダリンダ』でメジャーデビューしたTHE BLUE HEARTSは、エネルギッシュなパンク・ロックスタイルが人気に。ほかにもBOOWYやUNICORNなど数多くのバンドがこれまで若者文化に多大な影響を与えてきた。
そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、20~60代の男女500人を対象に「活動再開してほしいバンド」についてアンケート調査を実施した。
第2位は、同票で2組が並んだ。1組目はガールズバンドの先駆け「プリンセス プリンセス」。
1986年にミニアルバム『Kissで犯罪』でメジャーデビューを果たした5人組ガールズバンド。『Diamonds』や『M』、『世界でいちばん熱い夏』など数多くのヒット曲を生み出し、1989年には女性だけのバンドとしては初の武道館公演を成し遂げた。
1996年5月31日の解散コンサートをもってその活動に終止符を打ったものの、2012年1月から2016年3月まで、東日本大震災復興支援のため再結成。ボーカル・岸谷香(58)の歌唱力はもちろん、ときにエネルギッシュで、ときに切ない心情を表現した歌詞や、彼女たちのファッションに影響を受けたファンも少なくないようだ。
《現在女性のロック系バンドがいないから》
《歌唱力、影響力、ビジュアルなど、今の時代のバンドにない魅力をもっているからです》
《いい曲がいっぱいあるから》
《大好きだから。元気がもらえる》
第2位のもう1組には、伝説的ロックバンド「X JAPAN」がランクイン。
ドラム・ピアノのYOSHIKIとボーカルのToshl(59)を中心に結成された同バンド。1989年にメジャーデビューし、派手なメイクやルックス、圧倒的なライブパフォーマンスが注目を集めた。代表曲には『紅』『Forever Love』『ENDLESS RAIN』などがあり、国内外で多くのファンを魅了。これまで東京ドーム公演だけでも18回成功させ、100万人以上を動員している。
バンド活動中には、メンバーであるHIDEさん(享年33)の不幸やToshlの洗脳騒動など数々の困難も経験した彼らだが、2007年に再結成。2014年にはアメリカ“マディソン・スクエア・ガーデン”公演を成功させた。しかし、2018年9月以降は新規の公演は行われておらず、事実上の活動休止状態となっている。寄せられたコメントでは、YOSHIKIの高い音楽性とToshlの唯一無二の歌声を評価する声が多くあがっていた。
《日本を代表するバンドなので》
《あのメンバーでの演奏をもう一度見てみたいです》
《いい歌が多い。Xの歌にはやはりToshlが必要だから》
《洋楽ファンにも通じる音だったから》
第1位は、小田和正(77)がボーカルを務める「オフコース」。
『さよなら』『Yes-No』『言葉にできない』などの名曲を生み出してきたオフコースが堂々のトップに選出された。現在でもテレビやCMなどでたびたび楽曲が使用されており、日本の音楽史に名を刻むバンドと言えるだろう。
1970年にシングル『群衆の中で/陽はまた昇る』でメジャーデビューを果たしたオフコースは、当初フォークソングを中心に活動。徐々にバンドサウンドを取り入れて多彩な音楽スタイルを展開し、シンプルかつ深みのある楽曲が人気を博した。1989年に解散したものの、小田の透明感あふれる優しい響きの歌声は多くの人の心を揺さぶり、今なお「また聞きたい」というファンが多いようだ。
《好きな曲が多かった》
《小田和正の歌声が聞きたい》
《いつの時代にも心に刺さる曲だから》
《青春の思い出の曲がたくさんあるため》
