■“歌えない姿”を見せたくない
美川が親友の見舞いをも拒絶していた背景には、本人の“プロ意識”が関係していたという。
「美川さんは、昔からコンサートや公演を完璧にこなすことを自分のノルマにしてきた人です。ステージ衣装は、ときに一着数千万円にも上ることがあるそうですが、それは自分の美意識に妥協をしたくないがゆえなのでしょう。
そんな美川さんとしては、“歌えない姿”を見せて心配をかけたくなかったのだと思います。実際、最近の相次ぐイベントのキャンセルについても、美川さんは“仕事がしたい”とギリギリまでリハビリを重ねていましたが、心配した周囲が中止や辞退を促したそうです」(前出・芸能関係者)
数年前のインタビューでも美川は、自身の“モットー”に関してこう答えていた。
《私、言葉にはすごく気をつけていて、決して弱音を吐いたりしないよう、普段からかなり気をつけているの。「疲れた」とか「仕事したくない」って思うと、嫌な“気”が入ってくるような感じがするから言わない》(『めざましmedia』’19年11月28日配信)
現在、美川はパーキンソン病の公表と同時に、12月14日に愛知県でタレントのコロッケ(65)とのディナーショー、16日に長崎県で同じくコロッケとのコンサートで活動を再開すると発表している。これらの公演の開催は《本人の強い意向》によるものだという。
前出の芸能関係者が語る。
「美川さんのモチベーションは公演を続けていくこと。病気の公表でファンに自身の現状を伝えることができ、いまでは清々しい心境で治療に励んでいるようです。
リハビリに関していえば、しばらく歌から離れていたので、声の感覚を取り戻すためにボイストレーニングを重点的に行っているといいます。歌手デビュー60周年の矜持として、“不屈の思い”で病気と闘っているのでしょう」
今年5月に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)でも《100歳まで歌えるものなら歌いたい》と語っていた美川。復活の時を心待ちにしたい。
画像ページ >【写真あり】公演中止を手をあわせた写真で謝罪した美川憲一(他3枚)
