12月7日に放送された『アサヒビール スマドリ THE MANZAI 2025 マスターズ』(フジテレビ系)。人気と実力を兼ね備えた漫才師たちが集結する、年に一度の漫才の祭典だ。
今年は海原やすよともこや、ザ・ぼんち、ナイツ、中川家といった22組のコンビが登場した同番組だが、現在“ある部分”に注目が集まっている。それは協賛テロップだ。
同番組はその名の通り、2023年から「アサヒビール」ならびに同社と電通デジタルの合弁会社である「スマドリ」が冠スポンサーに就いている。そのため、番組中はずっと画面の左上に「Asahi スマドリ」というロゴが表示されていた。
ところが、特定のコンビの漫才のときだけ、このロゴが消えていたのだ。これを受け、Xでは
《放送事故レベルの表現なのか、それともスポンサー的にアウトなのか気になるw》
《左上のアサヒのロゴが消える芸人は何がNGなのか調べるの面白いな》
《小さなロゴの裏に意外とルールや権利問題が隠れてて面白いよね》
といった声があがっている。
漫才中にロゴが非表示となっていたのはおぎやはぎ、タカアンドトシ、博多華丸・大吉、爆笑問題の4組。じつは彼らには共通点があるという。
「これら4組のコンビは、アサヒビールの競合企業のCMや番組に起用されているんです。タカアンドトシはサッポロビールの『サッポロ クラシック』のCM、爆笑問題の田中裕二さん(60)はサントリーの機能性表示食品『ロコモア』のCM、おぎやはぎの矢作兼さん(54)はサントリーがスポンサーの番組『サントリー タコハイ presents 全国こだわり酒場 多幸飲み紀行』(BS日テレ)でMCを務めています。
タレントがアルコール飲料のCMに出演する際、契約書には必ず競合商品として排除するように定めた商品カテゴリや企業の範囲が明確に記載されます。たとえば、ビールのCMに出演している場合、他社のビールだけでなく、日本酒や焼酎など、酒類全般が競合商品に指定されることがほとんどです。それどころか、同じ『アサヒグループ』内であっても、スーパードライとクリアアサヒは社内競合のため、NGになる場合もあります。
じつは4組のなかでも博多華丸・大吉は少し特殊で、華丸さん(55)が大口酒造の『黒伊佐錦』のCMメインキャラクターを務めているいっぽうで、今年4月からはコンビでアサヒ生ビール『マルエフ』のCMに出演しています。
それにも関わらず、2人の漫才中にアサヒのロゴが消されていたのは、契約上のなにかしらの条項に引っかかる可能性があったからかもしれません。それほどアルコール飲料のCM契約というのは細かく規定されており、競合商品の定義も独自に定められていることが多いのです」(広告代理店関係者)
画像ページ >【写真あり】「何がNGなのか」との声も…漫才中に協賛テロップが非表示になったベテランコンビ(他1枚)
