1月19日、歌舞伎俳優の中村鶴松容疑者(30)が建造物損壊の疑いで警視庁に現行犯逮捕されたと報じられた。
警視庁によると、鶴松容疑者は18日未明、東京・台東区のケバブ店のドアを蹴って壊した疑いが持たれている。取り調べに対し、鶴松容疑者は「酒に酔っていて覚えていない」と容疑を否認しているという。
鶴松容疑者は3歳で児童劇団に入団すると、5歳で『源氏物語』に子役として出演し、歌舞伎の舞台にも出演するようになった。その後、10歳のときに故・十八代目中村勘三郎さんに目を掛けられ、部屋子に。勘三郎さんの息子である中村勘九郎(44)・七之助(42)兄弟とともに“3人目のせがれ”として研鑽を積み、勘三郎さん亡き後の中村屋一門を盛り立ててきた。
また、高校在学中には勘三郎さんの反対を押し切り、大学進学を決意。歌舞伎の稽古と並行して勉学に励み、一般受験で第一志望の早稲田大学文学部に合格した。2017年に大学を卒業し、歌舞伎の道一本に絞った鶴松容疑者だったが、2021年に転機が訪れたという。
「歌舞伎座『八月花形歌舞伎』の第二部『真景累ヶ淵 豊志賀の死』で、主役の弟子新吉を演じることになったのです。梨園出身ではない鶴松さんが歌舞伎座の主役を務めるのは極めて異例のことでしたが、鶴松さんは演技力の高さをいかんなく発揮し、公演は見事成功を収めました」(歌舞伎関係者)
この公演で評価を高めた鶴松容疑者。最近では大ヒット映画『国宝』の主人公・立花喜久雄と同じく、一般家庭から歌舞伎の世界に飛び込んだということで、“リアル喜久雄”と呼ばれ、注目を集めていた。
さらに今年2月には「猿若祭二月大歌舞伎」にて初代中村舞鶴を襲名し、幹部に昇進する予定だっただけに、ネット上では落胆の声があがっている。
《え?…何やってんの!?襲名も白紙、浅草にも出られない その枠、どうするのよ… 絶句だわ》
《鶴松くん、体調不良かと心配してたんだけど、逮捕て…襲名どうなるの…?》
《襲名前の大事な時期に何やってんだよ・・》
中村屋一門のホープとして期待されていた鶴松容疑者だが、じつは過去にもお酒で失敗したエピソードを明かしていたことがあった。
「中村屋一門といえば、故・勘三郎さんも勘九郎さん、七之助さん兄弟もみなさん大のお酒好きとして知られています。鶴松さんも大学時代からお酒を嗜んでいたようで、2024年に都内で行われた『歌舞伎町大歌舞伎』の記者懇親会の場で、新宿・歌舞伎町での苦い思い出を告白していました。]
なんでも鶴松さんが大学生のときに親友と2人で歌舞伎町で飲んでいたところ、お会計で20万円を請求される“ぼったくり”被害に遭ったそうです。学生で手持ちが2、3万円しかなかった鶴松さんは、店員に服をびりびりに破られながら、半裸の状態でタクシーに飛び乗って命からがら逃げ出したのだとか。それ以来、10年近く歌舞伎町には近寄らないようにしていたそうです」(前出・歌舞伎関係者)
松竹によれば、2月の襲名公演については現在、対応を協議中だという。学生時代の“お酒の失敗”とは違い、今回の飲酒トラブルの代償は大きそうだ。
