■20歳を記念して贈られたキルト
ペンションの2階には、百恵さんから“3人目の息子”が20歳を迎えたときに贈られたキルトも飾られている。
「建太のために2年ほどかけて作ってくれたんです。祐太朗、貴大、建太のそれぞれが20歳になるタイミングで、百恵ちゃんが順番に作ってくれて、3連作になっています」(ひろ子さん)
前出の百恵さんの知人は続ける。
「美しい蝶にも、空を飛ぶ鳥の羽のようにも、太陽の光のようにも見える複雑なデザインです。建太さんが家族と共に一時期住んでいた南仏をイメージしているのだとか。当時、建太さんがカメラを使って燕の写真を撮り、百恵さんに送ったことがあったようで、燕のデザインもキルティングされています。20歳になり、世界に羽ばたく若者の無限の可能性をイメージして作られたといいます。“未来永劫変わらない。変わってほしくない針仕事の母心”が込められているそうです」
’19年に出版された百恵さんによるキルト作品集『時間(とき)の花束 Bouquet du temps(ブーケ デュ タン)』(日本ヴォーグ社)で、親愛を込めて建太さんに贈ったキルトをこう紹介していた。
《縫い上げるキルトの向こうには、いつでも愛する人の笑顔があり、その人が幸せであるようにと祈りを込めて針を進めます。長男・次男・甥―順番に20歳を迎えて巣立っていく3人に『未来へ…。』の3連作を贈りました》
インスタグラムでペンションを宣伝し、夫の三回忌にも参列してくれる百恵さん夫妻に対して、「弟も百恵ちゃんも、いつも心配して、とても気にかけてくれています」と記者に語ったひろ子さん。
義姉と“3人目の息子”が守る清里のペンションは「三浦家のふるさと」なのだ。
画像ページ >【写真あり】友和と相合い傘をして笑顔の百恵さん(他19枚)
