反町隆史(写真:本誌写真部) 画像を見る

織田裕二(58)が、テレビ朝日系のドラマに初主演する『ダブルエッジ~甦った男』が6月27日に放送される。これを皮切りに7月からスタートする連続ドラマには、堺雅人(52)、反町隆史(52)、GACKT(52)ら50代の“イケオジ”俳優の主演ドラマが目白押しで、アツい激戦になりそうだ。

 

「これほど、イケオジの俳優さんによる主演作が揃うシーズンは初めてで、これまでに例がなかったと思います」と、指摘するのは、同志社女子大学教授で、ドラマから社会を読み解くコラムニスト、メディア評論家の影山貴彦さんだ。

 

「先日、NHK放送文化研究所が、『10代、20代は7割、30代は6割がテレビ見ず』と、発表しましたが、これはリアルタイム視聴にの話です。現代は、配信でドラマを観る人も増えています。一方で世代別に見ると、平日に15分以上リアルタイムでテレビを視聴する人の割合は、40代が55%、50代が73%、60代が84%、70歳以上が92%となっています」

 

今期、“イケオジ主演”ドラマが急増している理由については、

 

「子どもの頃からテレビを見てきた“目の肥えた世代”が視聴者の中心層です。噛めば噛むほど味の出るドラマや作品を観てきた人が多いので、経験を積んだ“イケオジ”の俳優さんたちが顔を連ねているのも面白いですね。

 

同じように、4月期の『時すでにおスシ!?』(TBS)は永作博美(55)演じる50歳のヒロインが主人公でしたが、配信で観た現役の女子大生たちからも『おもしろい』と絶賛されていました」

 

リアルタイム視聴でなくても、若い世代が配信を通じて作品の面白さに触れてほしいという思いもあるのだろうと影山さん。

 

「作品としては、新たな分野への冒険よりも、“手堅く面白い”と信頼され、結果が見込めるシリーズ作品やリバイバル作が多いです。これは、ドラマに限らず、社会的にあらゆるものが保守的な守りに入っている時代で、“間違いなく勝負したい”という空気のあらわれでしょう」

 

■代表格となる大本命は『VIVANT』(日曜夜9時 TBS系 2クール 7月26日~)

 

堺雅人が主演する、社会現象となった『VIVANT』には、阿部寛(61)、二宮和也(43)も出演。

 

「TBS系の日曜劇場枠はドラマの特別枠でしたが、最近はあまりふるっていません。TBSとしては絶対に失敗できない作品。堺雅人さん、阿部寛さんはじめ、超豪華キャストが揃っているのも楽しみです。中東問題が落ち着かない中、どう転ぶか……僕も期待していますが、気合倒れにならないでほしいです」

 

■イケオジドラマの象徴 28年ぶり復活の反町隆史『GTO』(月曜夜10時 カンテレ制作・フジテレビ系 7月20日~)

 

「主演が一度変わりましたが、反町さんが28年ぶりの連続ドラマ出演で、熱血教師・鬼塚英吉となって帰ってきます。こんなことがあるのかと驚きましたが、今の時代の象徴かもしれません。『銀河の一票』と同じカンテレ制作・フジテレビ系で、反町さんへの期待も大きい。

 

ただ、令和という時代、そしてコンプライアンスなどを考えすぎて、視聴者が消化不良と感じる作品にはならないでほしい。鬼塚の痛快さを失わずにいてほしいです。

 

Netflixで今、世界的に人気の韓国ドラマ『鉄槌教師』は、コンプライアンスもなんのその。荒れた学校で好きにやってほしいと匿名を受けて大暴れする教師のドラマです。

 

地上波の『GTO』にそれは無理でしょう。でも、あまり時代を考えすぎず、鬼塚には、冒険してほしい。僕も、反町鬼塚のカムバック、この夏、いちばん楽しみにしています!」

 

■いちばん“アツい”大冒険、GACKT月9主演『ブラックトリック』(月曜夜9時 フジテレビ系 7月20日~)

 

GACKTが月9の主演を務め、ダークヒーローの弁護士を演じることで話題の『ブラックトリック』。

 

「月9枠、最後?で最大の大冒険でしょう。“イケオジ”という言葉では収まらないほどカッコいいGACKTさん。このドラマをよく受けたなと思います。正月のバラエティ『芸能人格付けチェック』無敗も有名ですが、これは浜田雅功さん(63)とのつながりあってこその出演でしょう。同じABCテレビの『探偵!ナイトスクープ』(6月19日放送)の“特命局長”をお受けになったり。これまでの経歴を生かしながら、新たな何かを歩みたいという、GACKTさんにとってのチャレンジかもしれませんし、ドラマもフジテレビにとっても大冒険でしょう。

 

映画『飛んで埼玉』のような、ご自身の広がりを意識されているのかもしれませんね」

 

■大人向け刑事ドラマの老舗・テレビ朝日の『大追跡~警視庁SSBS強行犯係~SEASON2』(水曜夜9時 テレビ朝日系 7月22日~)

 

「実力派の大森南朋さん(54)と相葉雅紀さん(43)、松下奈緒さん(41)が出演する刑事ドラマ『大追跡~』は、昨年に続き、今期も放送されます。今、テレビ朝日が好調なのは、若い世代にこだわりすぎずに、大人向けにしっかりやってきたことが大きいと思います。今のテレビに求められていることとリンクしているからでしょう。間違いがない作品が多いです」

 

また、佐々木蔵之介(58)は『ALIUS-特定事象操作ファイル』(日曜夜10時 WOWOW 7月19日~)で、孤高の刑事を。横山裕(45)も刑事役で、『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(水曜夜11時 カンテレ制作・フジテレビ系 7月1日~)に登場する。

 

自衛隊の非公認組織『別班』、刑事もの、グレートティーチャー鬼塚、弁護士&建築士―――。

 

こうした“イケオジ”ドラマには、どこか、もやもやとした時代を、大人のイケオジに解決してほしい! という思いもあるのかもしれないと、影山さん。

 

「これらの作品のメインターゲットは40代以上の女性でしょう。。イケオジ俳優に対しては、自分の夫も含め、同じ世代や社会に“しっかりしてくれよ”という思いを重ねているのではないでしょうか。おじさんの“すね毛+短パンは不快”。社会も暗い…だけど、ワールドカップでもおじさん選手が活躍していますし、まだまだ社会で活躍する自分たち世代へ向けて、イケオジドラマを通じて『頑張ろうよ』というメッセージが込められているのかもしれません」

 

画像ページ >【写真あり】『踊る』新作撮影現場で、階段を駆け上がった後、疲れた表情を見せる織田裕二(他15枚)

出典元:

WEB女性自身

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