[E:note]ご結婚されたのはお幾つですか。りりィ たぶん、1年前の32歳だったと思う。それで、子供ができて籍入れたのかな、なんかアバウトで。[E:note]お子さんはいま。りりィ 22歳の男の子です。[E:note]社会人ですか。りりィ 社会人というか、音楽をやっていますね。[E:note]一緒にやっているんですか。りりィ うちの音楽と違いますね。ギターボーカルでスリーピースなんですよ。ベースと彼のギターと、ドラムは女の子なんですけどね。[E:note]何というバンドですか。りりィ 『ファジイコントロール』です。CDも出しています。彼は15歳からやっているんですね。ホームページhttp://www.fuzzycontrol.jp/15.phpがあるので、見てください。[E:note]音楽はお母さんの影響ですか。りりィ 父親が沖縄のロックギタリストでしたので、その影響でしょうね。[E:note]別れたのはいつですか。りりィ 子供が中学を卒業してからですね。途中から合わなくなったというか、性格とかがおかしくなって。でも、「卒業するまでは」と思って。[E:note]お子さんはおひとりですか。りりィ そうです。[E:note]33歳でお子さんをお産みになって、しばらくは子育てをされたわけですか。りりィ 10年ぐらい、子育てしかしてませんでしたねえ。不器用だから、のめり込んじゃうほうなんですかね。それまで、もっと器用な人間かと思っていたんですけど。だから、考えが子供のことにしかいかないから、しばらくは全然仕事ができませんでした。それで、彼はだんだんこっちから離れていって。10年ぐらい経ってから徐々に始めていって。[E:note]お子さんの手が離れて、時間ができてきて、また書き始めるわけですね。りりィ そうですね。[E:note]その時期が、Lily-Yojiの時期ですか。りりィ 後半は、絡んでいますかね。[E:note]出産と子育てを挟んで、曲の内容など、なにか変化したことはありますか。りりィ それはそうですよね。りりィのときの歌は不器用ですが、気持を込めてという意味では、いまは曲によっては当時の気持になれないものだから。身内もできたし、子供ができて、いつまでも暗い歌を歌っていられないということで。詩風も変わってくるし、彼のことを考えた歌や詩になったり、変わってきますもんね。だから、いまはどっちかというと大人の愛情表現 というか、人間対人間として愛する表現というんですかねえ。昔の、「こんな感じなのよ~」みたいなストレートなところは、まあ若いうちはそれでいいでしょうけど。そういう意味で言えば、いまの自分の気持ちにストレートはストレートかもしれませんよね。時代、時代の自分の変わりようもあるし。[E:note]このゴールデンベストは、東芝時代の曲しか入っていませんね。りりィ そうですね。[E:note]ハコさんと、『私は泣いています』をご一緒に歌ったんですよね。りりィ うん。この前ね。[E:note]それは、何のライブのときですか。りりィ この前、ハコと代官山でジョイントをしたんですよ。お店の名前は忘れましたけど。[E:note]『私は泣いています』は、いまも歌うんですか。りりィ あの曲は、あんまり感情は要りませんからね、アハハ。だから、感情をあれしなくていい曲は歌えるんですよ。この中だったら、大体2曲、『オレンジ村から春へ』と、『私は泣いています』を歌っています。[E:note]『ベッドで煙草を吸わないで』は歌わないんですか。りりィ それは冗談で歌ったから。皆、ベッドというのを覚えているんですよ。だから、必ず、『私は泣いています』という題名ではなくて、『ベッドで煙草を吸わないで』と言われるんですよ。だから、歌ってみる。本当は、沢たまきさんという人が歌っているんですよ。[E:note]ご自分としては、企画として歌ったわけですか。りりィ そうそう。冗談。そうしたら、「『ベッドで煙草を吸わないで』を歌っている人でしょう」と言われるから、「はい、そうです」と言うようにしている。アハハ。いちいち説明するのが大変だから。