[E:note] 唄っていて泣きそうになることとかありません?
奥: ないです! ないです(笑)! さっぱりしてますね、そういう部分は。
[E:note] でも、最初におっしゃっていた、“いい子っぽい”イメージを払拭するようなドロドロした部分が奥さんの中から出てきた?
奥: そうですね、これまでにもアルバムには何曲かあるんですけど、シングルでこういう作品はホントなかったので、『裏・奥華子』が出せたんじゃないかと思いますね(笑)。
[E:note] いちばん聴いてほしいところ、また、どんなふうに聴く人に届くといいなぁと思っていますか。
奥: 出口が見えないっちゃ、見えないんですけども(笑)。でも、恋愛をしていると、片想いにしろ両想いにしろ、すごくグルグル回ると思うんです。なんて言うのかなぁ、一定のこと? ってないような気がするんですよね。うれしいこともあれば不安にもなるし……。その感情の移り変わりを書けたらと思いました。いま恋愛している人も、恋愛モードに入りたい人も、ぜひこの曲を聴いてもらえたら良いなって感じですね。
[E:note] カップリング曲『パノラマの風』は今の季節に合った作品ですね。
奥: これは今回のカップリングのために作った曲ですね。『あなたに好きと言われたい』が、アツッ! うるさいっ! ってなるような曲なので、次の曲は心静まる曲にしたかった(笑)。曲調も、内容的にも希望のあるものにしました(笑)。
[E:note] 最初にできた詞の部分、もしくは苦労した部分などありますか?
奥: 絵をイメージしてつくることが多いんですね。『パノラマの風』は、枯れ木の落ち葉のある並木道を、二人で手をつないで歩いているところを描いて作りました。この曲はわりとすんなりできて、絵が思い浮かぶときはけっこう早いですね。
[E:note] 『パノラマの風』というタイトルにした理由は?
奥: これは単純に響きですね。歌詞を作っていて、響きが良いな! って、意味がわかんないんですけど、その言葉が思い浮かびました(笑)。おそらく、聴いてくださる方々も『パノラマの風』というとイメージが膨らんでくださるかなぁって。
[E:note] それと、もう1つのカップリング曲『僕のクリスマス』は、とてもポップなクリスマスソングですね。
奥: これは前からあった曲で、作ってから5年くらいは経っていると思います。ライブでもあまり唄ったことのない作品ですね。今回リリースがクリスマスに近いし、ちょうどいいんじゃないかなってところで収録しました。本当は2分半くらいの短い曲だったんですけど、間奏を長くしていろいろアレンジも加えたり、初めて声をダブルにしたり、そういう意味ではすごく遊べた曲です。今回のCDは、1曲目から3曲目にかけてだんだん救われていくっていう流れになっていますね(笑)。3曲目に入ると、『あなたに好きと言われたい』のうるささはほとんど忘れているでしょう(笑)。ただ、クリスマスソングなのに、まだなんかせつないんですよね。
[E:note] 「♪また今年も一人で迎える クリスマスの日がやってきた~♪ 」ですものね。
奥: もっとハッピーにすれば良かったんですが、一人で迎えるクリスマスなんですね。きっとこの曲を作ったときの私は詞のとおり一人で、でも、いいじゃないか! と、自分への曲だったんだと思います。
インタビューは明日に続きます[E:shine]