貫地谷しほり きれいな風景の裏にスコールの日々!南国が舞台・ほのぼのムービーに出演

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真っ青な空と海、白い砂浜、豊かな自然――。仕事にもプライベートにも煮詰まってしまった男・佐々木(阿部サダヲ)が向かった先は、美しい南の島
だった。そこで出会ったのは、関西から来た2人組の女性。映画『ぱいかじ南海作戦』で、その女性のひとり、アパを演じたのが貫地谷しほりだ。

かんじや・しほり☆

85年12月12日生まれ、東京都出身。中学生のときにスカウトされ芸能界入り。04年、映画『スウィングガールズ』で注目を集める。
07年、NHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』でドラマ初主演を務める。10月には、松任谷由実とダブル主演で舞台『8月31日~夏休み最後の日~』
(東京・帝国劇場)に出演する。

映画『ぱいかじ南海作戦』

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監督・脚本/細川 徹 
新宿バルト9ほか全国ロードショー
(公式サイト)http://paikaji-movie.com/
(C)2012「ぱいかじ南海作戦」製作委員会

 

――タイトルの『ぱいかじ』という意味、知ってましたか? 南からの風ということですが。
「今回、初めて知りました。とにかく気持ちのいい風なんですよね」

――南の島のきれいな風景と、みなさんの衣装が鮮やかで、展開も楽しく、とても楽しめました。完成をご覧になっての感想をお聞かせください。
「じつは、曇っている日はまだいいほうで、スコールで大雨に降られてしまう日が多かったんです。なので、完成した作品を見て『こんなにきれいな風景が切り取られていて、すごく良かったな』って思いました」

――映画だけ見ているとすごくすてきな風景ですが、ご苦労がいろいろあったんですね!?
image「そうなんです。『あ、雲が来ている』と言った10秒後には、土砂降りとか。雨季で大変な時期だったみたいで、雨がきたらみんなで避難して、上がったらまた撮影をして……の繰り返しでした。晴れ間が覗いたわずかな時間を利用して、急いで撮った感じです」

――キャストの方も、スタッフの方も大変だった?
「テントが風に持って行かれないように、みんなでテントの骨を押さえたり。和やかに待っているというよりは、カッパがいくつも必要になって、サバイバルな感じでした。『雨よ、やんで!』と、祈りながらの撮影でした。ストーリーは、ほのぼのしているんですけどね(笑)」

――撮影は西表島で行われたそうですが、これまで西表島に行かれたことは?
「初めてです」

――それまで、西表島に関する予備知識というと……。
「やっぱり『イリオモテヤマネコ』ですね。共演した佐々木希ちゃんは『ヤマネコを探す!』って言っていて、みんなに『いや、いないよ』って言われてました(笑)」

――実際に行かれてみて、島の感想はいかがでしたか?
「南の島、独特の、湿った感じの空気や風が気持ちよかったです。東京とはやっぱり違う季節が流れているなと思いました」

――「ぱいかじも体験できたんですね。
「でも、あまり体験できなかったんですよ。2週間くらい滞在していたんですけど、天気がよくなかったこともあり、けっこう忙しくて」

――共演者には佐々木さんのほか、阿部サダヲさんや永山絢斗さんがいらっしゃいます。待ち時間などは、どんなお話をされていたんでしょうか?
「希ちゃんや絢斗くんは、カメラが回っていないところでは、ずっとヤドカリで遊んでいましたよ。2人が『ヤドカリが宿変えするのを見たい』って言って、ヤドカリに向かって『宿、変えて!』って話しかけていました。それが待ち時間の思い出です(笑)」

――その結果は?
「宿を変えるところ、見られたんです!」

――貫地谷さんもいっしょに、その様子を眺めていたんですか?
「まじって遊んでいたときもありました。あとは、音楽を聞いていたり、景色を見たりしていましたね」

――アパという女性は、関西弁で元気なキャラですが、貫地谷さんとの共通点はありますか?
「『食べるのが好き』っていうところは、似ているなと思いました。映画の中でエビを食べるシーンがありますが、あれは『ゴシキエビ』という種類で、今回初めて食
べました。プリップリで、とてもおいしかったですね。ガブリと食べる、あんな贅沢な食べ方も初めてでした。シンプルな潮の味なんですが、絶品でした」

――阿部さん演じる佐々木は、公私ともどもトラブルに見舞われ、悲惨な状況で南の島へ行きました。もし貫地谷さんが、同じような状況になったら、どこへ行きたいですか?
image「うーん、私も暖かいところが好きなので、ハワイとか南の島に行きたいです。佐々木のような深刻な状況になったら、きれいな景色のところに行きたくなるかもしれ
ないですけど、今はそんなにまだ悩みがないので(笑)、もう少し賑やかなところに行きたいです。そしておいしいものを食べて、自然を見て過ごしたい」

――映画の中では、キャンプ生活をしています。プライベートでも、キャンプはお好きですか?
「すごく憧れるんですけど、まだ一度も行ったことがなくて。バックパックとか、ふかふかの敷き毛布とか、アウトドア用品はちょっとずつ買っているんですけど、
なかなか使う機会がないんですよね。まわりにアパみたいな友達がいたらいいな、と思います。手早くキャンプの用意をしてくれて『これでええやろ!』みたいな人がいると、本当に助かりますね」

――貫地谷さんが思う、この作品の魅力とはどういうところにあると思いますか?
「役のかわいらしさと、西表島のきれいな景色だと思います。あとは、佐々木のような年齢になっても、どこかに希望の光があると信じて、遠いところへ行く、少年のような心は見ていてうらやましいです。私も、つねに希望は持っていたいな、と思います」

――今後、プライベートで挑戦したいことって何かありますか?
「本当にキャンプに行きたいんです。今年こそは実現させたいですね。飯盒でご飯を炊いて、食べてみたい!」

――最後に、作品のPRをお願いします。
「見ているだけで、青い空や海の中にいる気分になれます。佐々木という主人公は、いろんな悩みを抱えて南の島へ来て、そこでもいろいろ、難儀な思いをします
が、それがどこかユーモラスで。ドタバタコメディーで、すごく楽しめると思います。ぜひ、リラックスした気分で見てください!」

 

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