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モメゴトは幸せを呼ぶ福の神!?  昼ドラおなじみのドロドロ路線から一転、明るいトーンの前向きな人間賛歌ドラマが新年よりスタートした。「『視聴者の皆さまに福が来ますように』と思いながら日々、演じています」と話すのは、主演の司法修習生、椎名夏希を演じる白石美帆だ。

しらいし・みほ★

78年8月8日生まれ。茨城県出身。主な出演作に、映画『ベルナのしっぽ』(06年)、テレビドラマ『電車男』『サプリ』(共にCX系)などがある。13年秋に映画『晴れのり晴れ、ときどき晴れ』が公開予定。

ドラマ『モメる門には福きたる』

東海テレビ・フジテレビ系にて、毎週月曜~金曜 午後1時半~放送中

 

――前作『幸せの時間』、前々作『赤い糸の女』と、ドロドロした内容の昼ドラが続きましたが、『モメる門には福きたる』は、新年らしい、さわやかな雰囲気の作品です。台本を読んだときの感想はいかがでしたか?
「弁護士や裁判官、検事を描いた作品はよく目にしますが、主人公が司法修習生という作品はあまり聞いたことがなかったので、すごく新鮮に感じました」

――白石さん演じる椎名夏希は、司法修習生なんですよね?
「はい。司法試験に合格してから、修習期間が1年あるんですけど、その期間のお話です。その後、弁護士や検事や裁判官への道があるんですが、夏希は裁判官を目指しています」

――夏希はどのような性格の女性でしょうか?
「とにかく前向きで、エネルギッシュで、曲がったことが嫌い。名声などで人を判断せず、自分の言いたいことをはっきりと人に伝える性格ですね。そこにはちゃんとものごとの筋が通っている。ときどき、セリフを言いながら『こういうことが言えたら気持ちいいだろうなぁ』って、思うこともあります」

――白石さんと夏希に共通点はありますか? 似ている点ですとか。
「人と人とがぶつかったときに、仲裁に入ったりすることは割と多いなと思います。たとえば小さいころ、両親が夫婦げんかをしているとき、2人の間に入ったりする子でした。人とのかかわりに積極的なところは似ているかもしれません。あと、決めたら一直線に進むタイプで、前向きなところも似ていますね」

――ドラマ初主演で昼ドラも初出演ということですが、夏希役が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
「作品が修習生の話と聞いたので、専門用語が入るセリフなどをきっちり覚えられるか、私に務まるのか……そんな不安のほうが先に立ちました。まわりの仲間からも、『昼ドラの撮影は大変だよ』って聞いていて。どれくらい大変なのか想像もつかなかったんですけど、脚本をいただいて、セリフの多さに驚きました。第1週目の台本は、夏希がずっとしゃべりっぱなしだったので、『あ、こういうことなんだ』って」

――周囲から聞かされていた分、覚悟もできていたのではないでしょうか?
「そうですね。1週目のセリフの量を当たり前だと思って覚えたので、2週目、3週目の台本をいただいたとき、ちょっと安心した部分もありました」

――ここまで、昼ドラの撮影を経験してみてのご感想はいかがですか? 
「今は、全身全霊でこの作品に集中しています。物語の順番に撮影していくわけではないので、そのときの夏希の気持ちや心情を、台本に徹底して書きこんでいます。シーン数も多いので、戸惑うより『とにかくやる』っていう気持ちです」

――体力的に、大変だなぁと感じるときはありますか?
「大変なことを大変と思っていると、本当に大変になっていくので(笑)、発想の転換をして乗り切るようにしています。たとえばロケに行ったとき、本当に寒かったんですけど、いまのところ、ロケよりスタジオで撮ることが多くて。スタジオ撮影は暖かくてありがたい、と、前向きにとらえるようにしています」

――法律家の卵の役を演じてみての感想は?
「やはり、自分の強い意志を持っていないと大変だなと。法律を自分の中にインプットした上で、状況判断をするわけですよね。相当、骨の折れる仕事だなと思いました」

――中村玉緒さんが事務所所長・桜木かつら役を演じられています。共演したご感想をお聞かせください。
「初日から、空き時間があれば話しかけてくださって。温かい言葉や、昔の面白い話を聞かせていただきました。『若いうちはいろいろ経験したほうがいいのよ』という言葉がすごく印象に残っています。お茶目な一面と、包み込んでくれるような人柄が魅力な方です」

――最後に、ドラマのPRをお願いいたします。
「モメゴトって、みなさん避けて通りたいでしょうし、私自身もそう考えるときはあります。でも、じつは揉めたほうが、より相手の気持ちや自分の気持ちを知ることができて、成長させてもらえたりするんですよね。見ている方にとっても身近なテーマも出てくるので、お昼の時間帯、ぜひテレビをつけて観ていただきたいです!」

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