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ラルフ・ローレンやエンポリオアルマーニなどに起用され、トップモデルとして活躍していたTAOが、13年公開の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』で女優業に初挑戦した。そこで「演技に恋してしまった」と、話す彼女が、WOWOW連続ドラマW『血の轍』に出演する。

たお★

85年5月22日生まれ、千葉県出身。14歳でモデルデビュー。06年、秋・冬パロ・プレタポルテより海外コレクションに参加。世界のトップモデル
として活躍。09年にはTAOヘアーと呼ばれるマッシュルームカットが大ブレイクする。13年、映画『ウルヴァリン:SAMURAI』で女優デビュー。

連続ドラマW『血の轍』

毎週日曜午後10時~放送中(全4回)※1月23日(木)午後10時~第一話無料放送
WOWOWプライム
特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/wadachi/

ヘアメイク/大原恵美 for VAN COUNCIL (DONNA)
スタイリスト/倉田強(AVGVST)
ドレス&シューズ/スタイリスト私物
ピアス ¥262,500/CORE JEWELS(CORE JEWELS)

――本ドラマは、相場英雄氏の同名小説が原作ですが、脚本を読んだあとの感想をお聞かせください。
「刑事部と公安部の争い、そこに交差してくる人間ドラマというものに、すごく感情移入ができました。何が正義で何が悪なのか、その人の立場によって違って見られる、すごく面白い作品じゃないかなと思います。読んでいてすごく楽しめました」

――原作での設定は、TAOさん演じる坂上陶子は男性ですよね。今回はTAOさんに当て書きしたということになりますね。
image「私をイメージして脚本を書いていただいたのは、すごくありがたいお話でした。モデルをしているときもそうですけど、『TAOにやってほしいんだ』と言われると、その気持ちにぜひ答えたいと思うタイプなので。『ウルヴァリン』で演じる楽しさに目覚めて、もっと仕事がしたいと思っていたとき、このドラマのお話をいただいたうえに、私をイメージして役を書いていただいたなんて」

――坂上陶子はどんな女性なのでしょう?
「特殊班というところに所属していて、コンピューターのハッキングもできちゃう、すごいスキルを持った〝知性派〟です。ただし、人との協調性はないタイプ。冷酷なところもあります。けど、じつは熱いものを胸の奥に持っていて。そこが彼女の魅力かと」

――正義感もあって。ご自身と似ていてるところはありますか?
「クールに見せておいて、中は熱いものがあったりする、というのは、近い部分だと思いますね」

――トップモデルとして活躍しているTAOさんですが、モデル業と女優業の違いはどういうところに感じますか。
「どちらもカメラに向かうお仕事ではありますが、モデルをしているときは、カメラを意識して『ON』の自分をぶつけます。女優の場合は、カメラがないことを前提にお芝居をしますから、カメラに対してのアプローチが、何より違うところ。そこが面白いなと」

――演じる楽しさ、面白さというのは、発見できましたか。
「もう、楽しくて楽しくてしょうがないです。怖いもの知らずというか、分からないことがたくさんあるんですけど、楽しい気持ちが勝っていて、もっともっとやりたいと思っています」

――『ウルヴァリン』に出演することになった経緯というのは?
「モデルの仕事の中でも、スチールだけではなくムービーの仕事も増えていて、モーション(動き)というものに対して魅力を感じていました。そんなある日、『オーディションを受けてみませんか』という話をいただいて。まったく心の準備もできていなかったので、最初はお断りしたくらいなんですけど、(主演の)ヒュー・ジャックマンのファンだったので、会ってみたいという不純な動機で、オーディションを受けに行きました(笑)」

――ハリウッド映画の撮影の感想をお聞かせください。 
「これ以上ないという、恵まれた環境でスタートを切らせていただきました。ハリウッドの中でもバジェット(予算)が大きい映画で、いろいろなことにすごく余裕があり、『これが普通の現場だと思わないほうがいいよ』とまわりには言われたくらい(笑)。今回のドラマの現場は、映画の現場ともまた違うと思うので、その違いを新鮮に楽しんでいます」

――今後はモデルと女優を両立し、活動されていくのでしょうか。
image「私の情熱は、すごくお芝居に傾いてきているんですけど、求められれば、トップのモデルとして立てられるようなポジションもキープしたいなと思っています。つねに求められる女性であることを大切にしていきたいので、両立して、どちらも第一線でできるような存在になれればいいですね」

――『ウルヴァリン』『血の轍』と続き、次の出演作はもう決まってらっしゃるのですか。
「本当は言いたくてしょうがないんですけど。みなさんにびっくりしていただけるんじゃないかと思う作品です。早くアナウンスしたいです(笑)」

――すでにモデルとしてはボーダーレスで活躍していますが、女優としてもボーダーレスという方は、日本人ではなかなかいませんよね。
「モデルを15年くらいやってきて、世界ってすごく小さな、と感じています。自分でもいい意味で、境界線を感じていないので、女優としてもそういう風になれたら。どんな分野でも、もっとそういう人たちが現れてもいい、自分と同じようにに世界を見られる人が増えるといいなと思っています」

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