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「カラオケで歌おうと、何万人の前で歌おうと、どんな場所でも、常に全力で歌うのが真のシンガーだと思っているんです。だから、テレビに出て注目される前と今とでも、歌に対する情熱や思いは、何も変わらないです」
テレビ番組のカラオケ対決で連勝。抜群の歌唱力が話題を呼び、今年、大ブレークしたのが、May J.だ。『少年時代』、『ハナミズキ』など、夏の名曲をカバーしたアルバム『Summer Ballad Covers』が6月に発売され、売り上げ30万枚を超える大ヒットを記録した。
「番組を見た方からの反響がどんどん大きくなって。『今度はこれを歌ってほしい』とか、『この曲をカバーしてほしい』という声をたくさんいただきました。自分自身は、カバーアルバムを出すのはまだ早いと思ったんですけど、シンガーとして、お客さんに求められるものを作品にするのも大事なこと。自分のオリジナル曲だけでは届けられなかった年代の方々に、私の歌を聴いてもらえるきっかけになりました。ひとつの作品として世に出たときは、やっぱり感慨深かったですね」
カバーに挑戦したことで、発見もあったという。
「オリジナルでは歌うことのないようなタイプの歌を歌うことで『意外と自分の声質と合うかも』と思ったり。人の書いた詞を読んで、学ぶことも多かったですね。オリジナルを制作するうえで、アイデアをたくさん見つけました」
そしてこの秋、バラード集第2弾作品として、オリジナルアルバム『Love Ballad』をリリースする。収録曲の中で『Eternally』と『Shine Bright』は、彼女自身が作詞。彼女の友人が結婚するときに作った『Eternally』は、春のツアーでも人気を博したナンバーだ。
「冬に聴いて、温かい気持ちになるようなラブバラードを作りました。仕事でたいへんな彼を支えてあげたいという女性の気持ちを歌った曲や、自分の弱いところもすべて受け入れてくれる彼に対する愛の歌。恋人じゃなくても、家族だったり友達同士だったり、自分が愛を感じるところを想像して聴いてほしいです」
生まれも育ちも日本の彼女。日本人の父は洋楽好きで、家ではいつも英語の歌が流れていた。母は、イラン、ロシア、スペイン、イギリス、トルコのバックグラウンドを持ち、4カ国語を操るマルチリンガル。May J.自身、日本語、英語、スペイン語を話す。
「母は英語教師です。日本語もペラペラなのに、家では英語で話すよう教育されました」
自分の性格について、「真面目で、ビビリ(笑)」と分析する。
「ライブ前は、『歌詞を忘れたらどうしよう⁉』とか、いつも、最悪の事態を考えちゃう(笑)。でも、緊張感があるからこそ、いいライブになると思うんです。最近は、緊張を楽しむようにしています」
インタビュー中、彼女の口から「シンガーとして」という言葉が出るのも、この真面目な性格と、高いプロ意識があるからなのだろう。
「趣味がないし、いまは恋愛をする余裕もないですね。仕事で100㌫の自分が出せるよう、プライベートでは常に備えている感じで。レコーディングの前日は、なるべく外出しません。家でずっと加湿器をつけて、曲を復習しながら、シミュレーションします。遊びに出かけても、帰りたくなっちゃうんです(笑)」
■プロフィール
めい じぇい☆’88年6月20日生まれ、神奈川出身。’06年、ミニアルバム『ALL MY GIRLS』 でデビュー。’08年から、NHK BSプレミアムと世界180以上の国と地域で放送されている音楽番組『J-MELO』のメイン司会を務める。現在、『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)の、カラオケの得点を競う仕分けコーナーに出演し、無敗記録を更新中。
■告知など
ミニアルバム
『Love Ballad』
CD+DVD3,360円、CDのみ1,890円(ともに税込み)で、rhythm zoneより10月23日(水)発売(写真はCD+DVD版)

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