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お笑いの世界にとどまることなく、マルチな才能を発揮する「ぐっさん」こと山口智充。音楽活動にも精力的で、最新アルバム『最近、空を見上げてるかい?』が好評だ。さらに新年には、俳優として初めてのミュージカルに挑む。
「ミュージカルって、専門的なを積んだ方たちによる特別なものと思っていました。音楽も芝居も大好きですが、両方をいっしょにやるには卓越した才能が必要なんだと、勝手に身構えていて」
今回、出演するミュージカルの名は『愛の唄を歌おう』。脚本は人気放送作家の鈴木おさむ、演出は日本を代表する演出家の宮本亜門、そして音楽は、人生を励ますさまざまな応援歌で知られる槇原敬之が担当する。
「マッキーの歌って、核になる言葉を最初に『ドン!』と出して、あとから日常の情景が浮かぶような歌詞を乗せてくる。そこが、グッと胸に迫ってきますよね。シンプルなメッセージが、じわじわと心にしみてきたり」
彼が演じる正義感あふれる熱血教師は、「体罰を受けた」という生徒の噓から懲戒免職になり、さらには命を落としてしまう。自分の影響で教職に就いた生徒の悩みを天国から気にかけ、10年後、正体を隠し、条件付きで地上に戻してもらい、思いを伝えようと奔するのだ。高時代、ぐっさんはどんな生徒だった?
「勉強はできなかったけど、先生には愛されてました。職員室で『モノマネ見せて!』と。次々に先生のマネを披露して、爆笑で教室に帰してもらえなかったです(笑)」
ミュージカル全編に槇原の名曲がちりばめられ、さらに今作のために書き下ろされた愛の唄が、物語の展開に伴い、完成していくという工夫が凝らされている。
「稽古場は楽しいですよ。バラエティ番組と同じで、作っていく過程で僕らが楽しまないと、みなさんにも楽しさは伝わりませんから」
舞台では、人が人に〝生〞で伝える温かさを大切にしたいという。
「アナログなので、自分の思いは直接、相手に伝えたい。ほら、『めっちゃおもろい』をメールの絵文字で伝えるには、一律にバンザイした笑顔しかないでしょ。でも、僕はもっと笑いたいんです(笑)」
千秋楽までに、すべての共演者やスタッフのモノマネをマスターしてみたいと豪語する、ぐっさん。そんなところにも、初ミュージカルへの強い愛を感じるのだった!
■プロフィール
やまぐち・ともみつ★’69年3月14日生まれ、大阪府出身。’94年にデビュー、バラエティ番組やドラマなどでの活動のほか、作詞・作曲・プロデュースすべてを手がける音楽活動でも知られる。
■告知など
ミュージカル
『愛の唄を歌おう』
東京公演/1月10日(金)~ 21日(火)、東急シアターオーブにて。大阪公演/1月25日(土)~2月2日(日)、オリックス劇場にて。公式サイトはhttp://www.ktv.jp/ainouta/

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