男子新体操部の熱い青春を、スタントなしで描き話題となったテレビドラマ『タンブリング』は、放送終了後も、毎年舞台化されて人気を得てきた。しかし、今年、いよいよファイナルを迎えることに。
まつした・ゆうや★
90年5月25日生まれ、兵庫県出身。08年にシングル『foolish
foolish』でデビュー。その後、俳優としても活動。これまでの作品に、舞台『黒執事』シリーズ、映画『時をかける少女』(06年)などがある。現
在、放送中のテレビドラマ『私のホストちゃんS』(テレビ朝日系)に出演中。7月よりライブツアーが始まる。
舞台『タンブリング ファイナル』
【横浜プレミアム公演】日程/6月7日(土)~8日(日)、【大阪公演】日程/6月28日(土)~29日(日)、【東京ファイナル公演】日程/7月16日(水)~21日(月・祝日)
公演に関する問い合わせ:ドリームプラス 03-6804-5456(平日12:00~18:00)
――タンブリングといえば新体操ですが、新体操の練習はいつ頃から始められているのでしょうか。
「去年の10月ぐらいからやっています。週に一回がじょじょに増えていくという感じで。今は毎日練習をしています」
――テレビドラマの放送終了後、毎年舞台化されてきた人気作品ですが、ファイナルで主役に決まったご感想をお聞かせください。
「まさかこんな光栄な話をいただけるとは思っていなかったので、びっくりしましたね。嬉しい気持ちの反面、大きな壁を乗り越えられるのかなと思いました」
――松下さん演じる望月宙は、どんな人物なのでしょう。
「いろんな部活に入って、大会だけに出る、運動神経抜群なお調子者のキャラです。基本、何に関してもポジティブ。それで、新体操に出会って皆と一緒に力をあわせていくんですけど、そんなに簡単には出来なかったり、部員と揉めたりと」
――松下さんと望月宙、共通点はありましたか。
「新体操の稽古をスタッフさんたちが見ていて、あてがきしたようなところがあって、台詞の節々に僕が言っていたセリフがあるんです。周りから僕は、明るくてお調子者というイメージがあるみたいで。自分ではそう思わないんですけど、周りの人にはそう映っているみたいです」
――稽古も佳境に入ってきましたが、現在は、稽古を中心とした生活なのでは?
「そうですね。新体操をしていると体がすごく疲れてしまうので、やるべきことをやらずに寝てしまう。自分としてはそれが少し嫌なんですが。男子高生って、部活が終わって家に帰ってきて、ご飯を食べて、お風呂に入って寝るという生活だと思うんですけど、今の僕の生活もそんな感じです。体が疲れていつの間にか寝ちゃう感じ。いま、掃除や洗濯もできなくて、家が散らかっています」
――新体操は初めての経験ということですが、やはり大変でしょうか。
「大変です。でも楽しいです。基本的にストイックに自分を追い込んでいくのは嫌いではないので、けっこう、いいなと思います。基本的な動きから新体操の競技に絶対取り入れないといけない技があるので、その練習をしています。技が決まったときの快感がいいですよね」
――先ほどから二の腕のたくましい筋肉が気になるのですが、普段から鍛えている賜物なのでしょうか。
「もともとジムで鍛えるのが好きなのでその成果かもしれませんけど、いまは新体操がジムがわりです」
――松下さんの青春といえば何が思い浮かびますか?
「12歳から17歳ぐらいまではダンスと歌をやっていたので、それが僕にとっての部活で青春でした」
――青春時代に描いていた夢には、近づきつつありますか?
「いや、全然です(笑)。逆に夢が変わってきたような気がします。10代の頃、思い描いていた夢は結果ばかりに捉われていました。ただ、今は、目の前にあるものを確実に、自分が出来ることの以上をやれば結果がついてくると思うので、結果より過程のほうに意識が切り替わっています。今後も、舞台はもちろん、ドラマも映画もやりたいし、音楽もやりたい。欲張りなのでいろいろとやっていきたいと思います」
――最後に、作品のPRをお願いします。
「男の子たちが目標に向かっていくストーリーなんですけど、自分で芝居をしていても、ぐっとこみあげて来るものがあるんです。ファイナルというタイトルにふさわしいものにしようと思っているので、是非、見に来てください」