男の子よりかっこいい女性を「イケメン女子」と呼ぶ。その代表格として知られるのがAKIRAだ。現在は、モデル、ソロアーティスト、タレントとして活躍している。
あきら★
2月15日生まれ、千葉県出身。08年よりストリート系女性ファッション誌KERAのモデルとして活動。ファッションリーダーとして10代の女性
のカリスマ的存在となる。ニューシングル『キリエ・トロイメンの調べ』は舞台「ヴァンパイア騎士」のテーマソング。1月21日(水)にリリースされる。
舞台『ヴァンパイア騎士』
<公演期間>15年1月21日(水)~25日(日)
<劇場名>博品館劇場
チケット料金/6,800円
前売り開始14年12月6日(土)~
――来年の1月21日~舞台『ヴァンパイア騎士』が始まりますね。演じるお仕事の経験は何度かあったのでしょうか?
「このあいだまでやっていた舞台は同じキャラクターで4回出演させていただいたり、映画のほうにも出させていただいたりと、ちょこちょことありますね」
――初めてで緊張します、という状況ではないんですね。
「そうですね。ただ、これまでは女性の役だったんですけれど、今回は男性の役なんです。男の人を演じるのは今回が初めてで」
――それは意外です。どのような役柄なのでしょう?
「ヴァンパイアでも人間との間の子供だったりで、ヴァンパイアの血が薄れていく中で、純血種のヴァンパイア、1番強いヴァンパイアという役です。ほかのヴァンパイアを従える力を生まれもっているという設定です。好きな人のためなら周りを犠牲にしても頑張るという人。見た目はかっこいいからモテるけど、かなり一途で重いかも(笑)」
――出演者が全員女性ということを先ほどお聞きしたのですが。ポスターを拝見するとAKIRAさんを始め、みなさん、本当にかっこいいですよね。女性とは思えないです。
「女性が男性役をやるんですけど、メンズファッション誌に出ている人や元宝塚の人もいて、なにかしらボーイズファッションと縁のある方が選ばれています」
――AKIRAさんといえば、ストリート系ファッション雑誌KERAの読者モデルとして有名ですよね。もともと、ボーイッシュな格好をされていたのでしょうか。
「小さい頃は母親が好きだったフリルがいっぱいついているような格好ばかりさせられていました(笑)。中学のときにボーイッシュなファッションに目覚めて、それから女子校へ行って、週末だけ男の子の格好をしたりして遊んでいたんです。卒業と同時にそれはさすがに止めましたけど、それ以降は基本、パンクファッションで。そしてKERAに出るようになり……という感じです。それでなぜか、読者が、男の子と勘違いするということが起きて」
――『すごいイケメンですね!』みたいな意見が寄せられた!?
「『もしかして女性ですか?』といった質問があったみたいで。もともとKERAにで出始めた頃は、男の子を意識していたというよりも、足が太いのでスカートを履きたくなくて、パンツスタイルにしていたんです。ボーイズスタイル、ボーイッシュファッションとか、そういうコーディネートをしていたら、いつの間にかここに流れ着いていました(笑)」
――足を見せたくなくてパンツスタイルにしていたんですね!?
「あと、男性から『スカートを履けよ』とか、『女はパーティファッションならドレスやワンピースだよね』とか言われるのが昔から嫌で。昔はとんがっていたということもあるんですけど、男性から『お前、女だよな』とか言われるとイラッとするほうで。男性って『女々しい』とか、『女』という単語をあまりいい意味で使いませんよね。それが解せなくて『男より、俺のほうが全然イケメンだからな』って感じが、どんどんこんなふうになってしまって」
――ある意味、男性を見返すみたいなところがある!?
「ありますね。男性より絶対にかっこよくなりたいから。ですから好きな男性のタイプは、へりくだっている人(笑)。俺についてこいよ的な人は苦手です」
――告白してふられたというエピソードを耳にしました。
「3年くらい前になりますが、人生初告白をして、初フラれしました。即答でふられましたね(苦笑)。ふられた理由が『女として見られない』という(笑)。その男性は自分に自信がないタイプで、そこにキュンと来て好きになったんです」
――初フラれならばショックだったのでは?
「周りが応援してくれて、告白する日も髪を巻いてくれたりして、散々、協力してもらったのに、ふられてしまったんです。申し訳なくて」
――そうなんですね。ところで、KERAの読者層から10代の女性にとても人気があるそうですが、最近は、それ以外の年代にも支持されているそうですね。
「最近は30代、40代の主婦層が多いですね。若い頃、ビジュアル系バンドが好きで、とか、そういう方だったり。嬉しいですね」
――今後の抱負をお聞かせください。
「いくつまでどういうことができるかわからないので、とにかく楽しいこと、目新しいことには全部チャレンジしていきたいですね」
――最後に、舞台『ヴァンパイア騎士』のPRをお願いします。
「出演者が全員女性ということに原作が好きな方は不安があるかもしれないですが、女性だからこそ表現できる麗しさやしなやかさなど、そういうものを取り入れた舞台にしたいと思っているので、ぜひ、観に来てください!」