デビュー10周年を迎え、歌、演技とますます活動の幅を広げている台湾出身の歌手・AARON(アーロン/炎亞綸)。3月18日リリースのシングル『MOISTURIZING』は日本のロックバンドJUDY
AND MARYの元メンバー・TAKUYAがプロデュース。端正なルックスのAARONだが、その奥には熱い思いを秘めるストイックな素顔があった。
AARON(アーロン/炎亞綸)
出身:台湾
デビュー:2005年
2011年3月、ソロミニアルバム『下一個炎亞綸』(The next me)、同年の6月に日本盤『THE NEXT
ME』リリースし、台湾のみならずアジアで活躍中。
最新ドラマ作品『恋にオチて!俺×オレ』では、一人二役を熱演、新たな演技を見せ、音楽だけではなく、ドラマでも今後より一層の飛躍が期待され、2015年3月18日に待望の初日本オリジナルシングル『MOISTURIZING』をリリースする。
――『MOISTURIZING』は初の日本オリジナルシングルですね。
ちょっと緊張しています。以前にも日本語の歌を歌ったことがあるのですが、そのときは中国語の歌を訳した楽曲でした。なので、日本語オリジナルは今回が初めてで、新しい試みです。レコーディングも日本に来てしましたし、そういった意味ではプレッシャーが大きいと言えると思います。そして作曲家のTAKUYAさんが「自分のNo.1の作品にしたい」とおっしゃっていて、より緊張しています。
――TAKUYAさんとお仕事をされていかがでしたか?
TAKUYAさんは世界各国でお仕事をされていて、とても自由なスタイルを持った方です。今回この曲を作ってくださったのですが、歌詞が日本語なので、まずは日本語の意味をしっかり消化して自分の気持ちを入れて歌うことを重要視しました。歌詞の理解についてはとても努力しましたね。
――TAKUYAさんは芸能界の先輩であり、親友だと話されていますが、TAKUYAさんとの出会いのきっかけを教えてください。
a-nationで佐久間正英さんと一緒に仕事をしたときに、初めてTAKUYAさんと出会いました。リハーサルや本番のステージまで一緒にして、音楽に対する情熱が同じレベルであることを、僕もTAKUYAさんも感じていました。そして、TAKUYAさんの「最近の特に若い人の音楽はエレクトリカルな曲が多くて、伝統的なロックテイストが少ない」という言葉にすごく共感しました。僕のライブでもギターやドラムがあると良いなと考えていたので。ご存知のように佐久間さんはTAKUYAさんにとってお父さんのような存在ですよね。ところが、佐久間さんは’14年の1月に亡くなられてしまいました。僕とTAKUYAさんの間の音楽の情熱というのは佐久間さんから受け継がれたものなのではないかな、と絆を感じています。
――なるほど。レコーディングをしていて印象的だったエピソードはありますか?
実は、TAKUYAさんが何度か台湾まで僕のステージを観に来てくれていたんです。それを知ったときはとても驚きました。たぶんステージ上の僕の感覚を見たかったのではないかと思います。そういったこともあって、TAKUYAさんから完成したデモを聴いたときはすぐに好きになりましたよ。心で音楽や人との繋がりを感じられたことがとても印象に残りました。
――すごいですね。そんなシンパシーを感じた今回のシングルの聴きどころは?
歌詞ですね。内容がちょっとエロい(笑)。なので、はじめは少し恥ずかしかったですよ。だけど、こういう歌も歌える時期になったのかなと思ってチャレンジしました。
――発売週には関東と関西でリリースイベントをされるそうですが、ファンとどんな触れ合いをしてみたいですか?
日本での作品をとても大切に考えています。これまでいろいろな場所で積んできた様々な経験を今回の新しい日本での曲に注ぎたいです。自分へのハードルはとても高いですね。この曲を完全に自分のものにしてリリースしたら日本各地で歌うことができたら嬉しいです。
――昨年の11月には日本オフィシャルファンクラブも発足しましたね。今後どのようなことをしてみたいですか?
ファンミーティングを行うときも、「歌う」ということを大切にしていきたいです。いつも言っていることですが、音楽には国境はなく、どんな環境で育った人でも一緒に感動することができるので、歌に僕の気持ちを込めて一生懸命歌うことが大事だと思っています。