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元東京都知事で作家の猪瀬直樹さん(69)と、画家で女優の蜷川有紀さん(56)の“週末婚”交際が先日、週刊誌のサイトで伝えられた。そこで本誌では、公の場では初めてとなる2人おそろいでの取材を敢行。この“大人の恋”は、どう紡がれ、どこへ向かおうとしているのか?

 

蜷川有紀さん(以下・有紀)「出会ったのは、昨年の11月、ダンテの『神曲』の大きな絵(3×6メートル)を描くプロジェクトを考え、これをどう展開していくか、知識人の方々にお会いして、ご意見を伺うことにしたんです。猪瀬さんの著書をいろいろと読んでいたこともあり、知人を通じて紹介してもらいました。それで、今年の1月10日に初めてお会いしたのですが、それまでは私が一方的にファンだった(笑)」

 

猪瀬直樹さん(以下・直樹)「連絡をもらってから、彼女のHPで作品を見てみると、なかなか面白いなぁ〜、と。それに僕の本を読んでいるということでしたので、きっと話も合うだろうと思って」

 

有紀「最初の印象は“やはり静かな方だな〜”でした(笑)。テレビなどで冷静に話をされる方というイメージがあったんですが、そのまま。とてもいい印象を持ちましたね」

 

直樹「僕は第一印象から“この人、もしかして……”と、ピンときた。つまり一目ぼれ(笑)。3年前に亡くなった妻と最初に会ったときのような閃きが、パッと頭の中に浮かび、運命的な出会いを感じました。これからゆっくりと話をしていきたいな、と」

 

本誌「お互いをどんなふうに呼んでいますか?」

 

直樹「『オユキ坊』だね」

 

有紀「みんなからもそう呼ばれています。私は『猪瀬さん』。何かいい呼び方はないかな〜と、考え中です(笑)」

 

直樹「彼女に『付き合いたい』みたいな直接的なことは言ってないんだけどね」

 

有紀「亡くなれた奥さまの誕生日と血液型が私と偶然同じで、猪瀬さんに『運命だと思いますよ』と言われて……。それから『僕しかあなたを理解できる人はいません。なぜなら、私は作家で評伝を書いている人間です』とも」

 

本誌「それって、ほとんどプロポーズですよね?」

 

直樹「……まぁ、そうなるかなぁ〜」

 

有紀「え〜、理解してなかった(笑)」

 

直樹「妻を亡くしてから、もう3年もたつんだ……と考えていたころに彼女と出会った。妻と血液型や誕生日まで同じで、僕の本をかなり読み込んでくれている。僕の中では何かがつながっているような気がしてね。妻を亡くすということは、歴史を共有してきた相手を失うこと。妻と過ごしてきたことも1つの歴史ですが、僕は若いときからずっと本を書いてきた。そのことが僕の歴史でもある。彼女は僕の本を読み込んでいる人で、すなわち僕の歴史を共有できる人でもある。自分が生きてきた時代、表現してきたことを共有できる。それが一緒にいていちばん大事なこと。今という時間を過去から遡って共有できる人なんだ−−と、そんな気持ちになりました」

 

有紀「猪瀬さんとお会いするまで、私はアートを表現するために日常性をすべて捨てていた部分がありました。それが今では『おはよう』や『おやすみなさい』といった当たり前の言葉を交わすことが、かけがえのない日常なのだと気づきました。猪瀬さんと過ごす週末は、日常性をより感じるようになりましたね。結婚?来年5月の個展が終わるまではないかな」

 

直樹「予定調和で考えないでほしいね。物語にはいろいろ起伏があるものでしょ?10代、20代の若者が結婚するわけじゃないんだから(笑)。型にはめちゃダメだよ」

 

有紀「私自身、あまり結婚願望がないんです(笑)。手枷、足枷をはめられたような感じがするので……、あれ?結婚願望がないなんて言ったらいけなかったかしら!?」

 

直樹「型にはめなくていいの!(笑)1人でいるよりも2人で食事したり、映画を見たりするほうが、話に膨らみが出るじゃない。生きていくというのは、膨らみを持つこと。恋愛はしたほうがいいんですよ」

 

有紀「これからも充実した日々を、過ごしていきたいと思います」

 

直樹「そうだね」

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