「幼少期に父をなくし、お家を離れるということになってしまった亀之丞が、長い時間を経て井伊家に戻ってきました」
そう話すのは、俳優の三浦春馬(26)。亀之丞が井伊家を去って10年−−。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』のヒロインおとわは禅僧・次郎法師(柴咲コウ)として、元服した鶴丸は小野政次(高橋一生)を名乗るようになった。そして、ついに帰還する亀之丞、後の井伊直親を演じるのが三浦だ。
「空白の数年間に温めてきた思い、苦労によって形成された業のようなものがあると思うので、それを表現したりすることが、この役を演じる面白みだと思います」
そんな直親が暗殺されたのが27歳。4月には三浦自身も27歳の誕生日を迎える。
「この役どころが生かせるか生かせないかは自分次第だと思います。直親を演じることで日本の文化、歴史を学ぶことはすごくいい機会で、自分の財産になると思います」
生きる時代は違うが、同年代として感じることがやはりあったようだ。
「プライベートに関しては、あらためて武士道にふれたことで、思いやりをもって人と接するとか、礼を重んじる。私生活をどう生きるか、というところはしっかりとしていかないといけないと思っています」