「2本目の連続ドラマで、いきなり社会現象になるような作品に参加できたことが、本当にラッキーだな、と。『逃げ恥』の風見として世間の方々に認知していただけたようで、街で声をかけられることも増えました」
そう語るのは、モデル、俳優として韓国で12年間のキャリアを経て、昨年、日本でドラマデビューをした大谷亮平(36)。大人の男の匂いをまとった“逆輸入俳優”は、『ラヴソング』(フジテレビ系)で日本の連続ドラマ出演を果たすと、昨年末に日本中で旋風を巻き起こした『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の風見涼太役で人気急上昇。関心を集めたドラマのエンディングでのダンスにはこだわりのエピソードも。
「ダンスは初めてだったので、振付を体にたたき込もうと必死に覚えました。ラストの5人で踊るシーンは、3回で撮り切ると言われて少し硬くなってしまったというか。僕だけテンポが遅いというご意見がありましたが……、あれ、余裕からくる“間”で、遅れたわけではないということで(笑)。石田ゆり子さんとかノリノリで踊っていたのを見て、僕も、もっと楽しめばよかったなあって後悔しています」
現在放送中のドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系・金曜23時15分〜)では、ヒロイン(倉科カナ)の元カレのデザイナー・森山信を演じている大谷。男女の泥沼愛憎劇が話題で、ドロドロしているけどキュンとする“ドロキュン”ドラマとも言われる。
「僕自身は、“キュン”ねえぞ!って思っていて(笑)。ドロドロはなんと言っても、信の妻・蘭を演じる水野美紀さんの怪演がすごい。撮影中は、アドリブに圧倒されっぱなしです」
そんな大谷は、共演者から、「性格が天然だ」と言われることが多いのだとか。
「ガッキー(新垣結衣)や源さん(星野源)から何度も言われたし、倉科さんは、初めての撮影のとき、『そういう人だと思ってなかったから、ビックリした』って。僕自身は、どこが天然なのか意味がわからない。水野さんにも指摘されていて、いまはそう言われないように直そうとしているところです(笑)」
今後、出演作品も多岐にわたり、新たな一面を見せてくれると期待が膨らむが、自身が取り組みたいものは?
「今は、わりとカッコいい男性をやらせていただいているので、そこをもっと突き詰めてみたいという思いもあり、逆に、振れ幅の大きい役もやってみたいという思いと両方あります。また、よく時代劇顔だと言われるので、ぜひ、時代劇に挑戦したいですね。おじいちゃんが言っていたんですよ。『マゲが似合う顔だ』って。いつか、かなえたい目標のひとつです」
快進撃を続ける逆輸入俳優・大谷は現在36歳。結婚について考えることは–?
「う〜ん、考えることはありますけど、具体的にいくつくらいで、っていうのはなくて。いつかするんだろう、しなきゃって思いますけど。今すぐっていうのは皆無に近い。理想のパートナーは、あんまりギラギラしてない人がいいですね。角がなくて、丸い感じの女性がいい。『まあいいじゃん、そういうこともあるんじゃないの』みたいに言ってくれる人。今までやったドラマに出てきた女性キャラでいうと?いないなぁ(笑)」