「ちっちゃい木の声なんて、俺、無理だからって思ったんだけど、英語版のほうも子どもの声に加工しているから、とにかく気持ちをいれてほしいんだと言われて、それなら大丈夫かなと」
そう語るのは、俳優の遠藤憲一(55)。宇宙の落ちこぼれ達がノリノリで宇宙を救っちゃうアクション・アドベンチャー超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が5月21日に公開。前作では身長2メートル超えの巨木だったグルートが、今作では25センチの愛らしい姿で登場。日本版の吹き替えは前作同様、遠藤が担当している。
前作でせりふは「私はグルート」の一言で全感情を表すユニークな?木に挑んだが、そこには、せりふが少ないからこその難しさがあったと話す。
「せりふを覚える苦労はないけれど、たった一言でいろんな感情のニュアンスを出すのがいちばん難しかったかな。それに前作のグルートは基本素朴な性格だけど凶暴な部分もあった。でも、今回のベビー・グルートは、基本、かわいいのでね。だからといって自分がかわいらしく芝居するのも、ね。そのへんが難しかったです」
そんなベビー・グルートと自身の共通点を聞いてみると。
「ぶきっちょなところは似ているかな。芝居は覚えたことを言えばいいんだけど、カットが掛かって終わった瞬間に、ぼーっとしているのか、よく、人の名前を間違ったりとか(笑)。グルートの場合は幼い不器用さだけど、そういうところは似ていると思います」