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乳がん治療のため、右乳房を全摘してから1年4カ月になるだいたひかるさん(42)。ご主人が家中に「大丈夫」と張り紙をしてくれたエピソードや「がんはテロのようなもの。個人では防げないから、心配しすぎない」という格言(?)が印象的だったが、その後の様子が気になり、連絡をしてみると……。「妊活再開にチャレンジしようと思ってます」と回答が!前回同様ご主人の小泉貴之さん(39)共々、インタビューに答えてくれた。

 

だいたさんには乳がん発覚前に行っていた不妊治療の際、人工授精のために採卵した、移植できずに凍結してある受精卵が1つある。抗がん剤治療後のホルモン療法を中断すれば移植が可能で、だいたさんが通うクリニックではそういう前例があるそうだ。

 

小泉「統計学で考えると妊娠成功率は低いかもしれないですけど、あくまで統計ですから。気にしてません」

 

取材中も小泉さんがだいたさんをマッサージしたりと、ノロケ指数の高さは半端じゃない。最終的に赤ちゃんを授からなかったらという話になっても、「生きるって、悲しみを背負うみたいなもんだから。どう?格言ぽい?」とだいた節は健在だ。

 

だいた「不妊治療に関してはすでに気持ち的には乗り越えているというか」

 

小泉「二人が一緒にいる幸せを痛いほどしっているので。愛の証しが子どもだとしても、自分たちにしか作れない愛の証しも必ずあるんだって。くさくてすみません。でも本当に、そう思うんです」

 

人工授精をスタートしたころから、小泉さんのことを「耐久性があるなと思っていた」というだいたさん。泣き虫だけど、いつでも前向きな小泉さんに支えられている。

 

小泉「今、不妊治療をしている人には“とにかく夫婦仲よく”って言いたいです。二人の愛の結晶が欲しくて妊活を始めたのに、仲が悪くなったら本末転倒ですもんね」

 

だいた「もし赤ちゃんをあきらめることになったとしても、二人で笑って過ごせればいいんだと再確認できたら、やってよかったと思えるはずです。理想を言えば、高齢出産の難しさがもっと世の中に広まればいいなとは思います。40代後半で出産!なんてニュースを聞くと、出産できる年齢も上がってるイメージを持っちゃいませんか?でもそんなことはなくて、排卵日にドンピシャで頑張っても40歳の妊娠率は5%ですからね。流産率は40%。避妊の方法を保健の授業で指導するとき、中年のオバサンの自然妊娠率も併せて教えるべきですね」

 

ものすごくまじめに締めくくるだいたさんを、いとおしくて仕方がないという目で見つめる小泉さん。二人の赤ちゃんが生まれ、物心ついたときには両親の仲のよさにあきれるかもしれない。

 

だいた「あと補足させてもらうと、不妊治療は人生でいちばんまじめに取り組んだことでした。仕事もいつもふざけてたし。がん治療の直前まで採卵に行くなんて、われながらすごかったなと。だから確率は低くても、まだ二人の赤ちゃんはあきらめません!」

 

小泉「ありがとう(笑)」

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