「これまで、人にクスッとされたり、後ろ指をさされたりしてきましたが、オレは“笑われた”というより“笑ってくれた”と思って生きてきました。それを出版社の人に話したら『その発想はおもしろい!ぜひ本にしましょう』と……。競艇の予想は外れてばかりですが、これだけは間違いありません、この本は絶対に売れませんよ」
ピンストライプのスーツをビシッと着こなしながら、不安げにそう語るのは本誌連載の『ゆるゆる人生相談』でおなじみの蛭子能収さん(69)。
今月21日に古希を迎える蛭子さんが、70歳を記念して上梓した『笑われる勇気』(光文社)。どこかで耳にしたことがあるようなタイトルだが、蛭子さんが人から笑われることを、ことさら大事にしているのは、それなりの深い意味があるという。
「オレの地元・長崎には“のぼせもん”という言葉があるんですよ。みんなが困っていたり、気落ちしていたりしているときに“そげん深刻に考えよっとね”と、おもしろいことを言って、みんなを元気づけるような人です。オレにも、そんなお調子者の気質があるようで、人に笑ってもらえると、オレは嬉しいんです。たとえ、変なことをして冷笑されたとしても“笑ってもらえた”と思えば、なんだかいい気分になれるんですよ」
人に笑われたり、後ろ指を指されたりする覚悟があれば、人生が楽になるという、蛭子さんの“ゆる~い哲学”を紹介したのが『笑われる勇気』だ。蛭子さんの本音には、殺伐とした現代社会を生き抜くヒントが満載。豊かな人生を過ごすため、さらにはビジネス書としても、参考にしたい蛭子語録が溢れているーー。
「なにか失敗したら炎上してしまう今は、笑われるのがすごく難しいと思うんです。そこで“人からどう思われるか”と考えていたら、生きにくいと思うんですよね。オレははっきり言って“自分がどう生きるか”ということだけしか考えていません。周りにどう思われても“ま、いいか”ですよ。失敗しても“ま、いいか”。それをいつか漫画の題材や人に笑ってもらえるネタにすばいいんです。“このハゲ〜”の豊田(真由子)議員も、全部ネタにすればいいですよ。髪の毛の薄い人に“このやろ〜、1票いれろ〜!”とか……は、やっぱりマズいですかね」
テキトーだけど、なぜか心をいやしてくれる……そんな一冊かも。
【蛭子能収70歳記念出版】心が楽になりすぎる、
“世界一ゆるい自己啓発本”爆誕!
この秋、“世界一ゆるい70歳”となる漫画家・蛭子能収さんが、世界一ゆるい自己啓発本を刊行。「人からどう思われるか」ではなく「自分がどう生きるか」のみに大切に考えて生きてきた蛭子さんが贈る、心が楽になりすぎる一冊『笑われる勇気』(光文社・900円+税)は絶賛発売中!
詳しくは特設ページへ。https://goo.gl/m7kkNV