「ハイキングが趣味で、屋久島や熊野古道に行きました。鹿がたくさんいる奈良公園にも……。日本の神聖な場所で味わう、木の香りが大好きなんです。昔から続く歴史や自然を、肌で感じることができるのがいいなって」
流ちょうな日本語でそう語るのは、ホテル料金比較サイト「トリバゴ」のCMに出演する女性、ナタリー・エモンズさん(年齢非公開)。「そのホテルでもう決まり?」とナタリーさんが語りかけてくる“あのCM”は見たことがある人も多いはず。ユーチューブにアップされている「トリバゴでLet’s Check篇」のCM映像の再生回数は、なんと約2,500万回。その注目がうかがえようというもの。
そこで本誌は彼女の正体に迫るため、突撃インタビューを試みたーー。
ナタリーさんはアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ出身の女優兼シンガー・ソングライター。日本に興味を持ったきっかけは、学生時代に見たジブリ映画だという。その数年後、憧れの日本に行くチャンスが訪れる。’10年、彼女はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で行われるショーのオーディションに応募し、見事合格。ショーに出演しながら、3年間大阪で生活することに。
日本人にインタビューしているみたいに、奇麗な発音で答えるナタリーさん。日本語は、来日してから独学で覚えたというからビックリ! また、日本食も大好きで、最近とくにお気に入りなのが「もつ鍋」だとか。
「アメリカでもつは見たことなかったけど、食べてみると想像以上においしかった。あ、そうそう。和菓子も大好きなんです。いちご大福、白餡やこし餡も……。日本の和菓子は色とりどりで、季節によっていろんなデザインやカラーがあるので、ホントすてきですよね〜。お母さんの口には合わなかったみたいだけど(苦笑)」(ナタリーさん・以下同)
食べ物は「作るより食べるほうが好きなんです」と、照れ笑いを浮かべるナタリーさん。なかでもいちばんの大好物は、なんとキャベツ。
「子どものころ、お母さんに『キャベツを食べると美人になる』と言われて以来、ずっと食べています。私はおなかがすくと不機嫌になってしまうので、いつでも食べられるようにカバンの中に1玉入れて持ち歩いていて(笑)。キャベツにはミントのようなリフレッシュ効果があるなと思っていて、丸ごとちぎって食べちゃいます。ポン酢とか、しそドレッシングで食べるのもいいですよね〜」
それにちなんで(?)、好きな色も“やはり”緑。日本愛もキャベツ愛も、終始屈託のない笑顔で話してくれた。この飾らない明るい性格が、多くの人たちを引き付ける最大の魅力なのだろう。
現在、シンガー・ソングライターとしてロサンゼルスでのフェスを控え、来年リリース予定の曲を制作中のナタリーさん。日本での活動の目標を聞いてみるとーー。
「女優としてドラマに出演できたらいいなと思っています。どんな小さな役でもいいから、日本の素晴らしいストーリーの作品に出演したい。それがいまの夢ですね」