バラエティ番組はもちろん、ニュースや教養番組もお笑い芸人が席巻している昨今。しかし、次から次に新しい顔が出てきて、話題に取り残されてしまう人も多いはず。そこで、’09年のM-1チャンピオンのパンクブーブーと、’15年のチャンピオンのトレンディエンジェルが、どこよりも早くこれからブレークする芸人を教えちゃいます。
パンクブーブー・黒瀬純(42・以下黒瀬)「’17年のM-1翌朝、優勝したとろサーモンが生放送で漫才をしていたんですが、久保田(かずのぶ・38)は眠そうで声がめちゃくちゃ小さくて、ずっとテンションが低い。来た来た! クズ来たぜ! と思って(笑)。それで、その後に出演した番組では本番中に寝てしまった。裏切らない! ボク、こういう“狂気性”を持っている人が今後ブレークすると思うんですよ。だから’18年はとろサーモンが行くと」
’17年は、長らく実力派芸人として認められてきた千鳥がバラエティ番組で引っ張りだこに。また、’16年には、爆笑問題やくりぃむしちゅーが楽屋でいちばんおもしろいと言ってきた古坂大魔王(44)が「ピコ太郎」でブレーク。芸人が認める芸人はいつか売れるといわれている。
「芸人としては100点、人間としては0点」と評されるボケの久保田と、俳優としても活躍し、ボイスパーカッションなどの特技を持つツッコミの村田秀亮(38)のコンビ・とろサーモンも、芸歴15年目というM-1に出場できる最後のチャンスでの戴冠だった。
トレンディエンジェル・たかし(31・以下たかし)「ボクは同期のインポッシブルに期待しています。売れてほしいんですよ。毎月、蛭川(慎太郎・31)に電話で20万円貸してくれって言われるんで(笑)」
黒瀬「毎月!?」
たかし「はい。25日に返すって毎回言うんですよ。いつも25日としか言わない。何月か言わないんです」
黒瀬「(爆笑)。とろサーモンと同じように、インポッシブルも、やはり狂気性を持っています」
たかし「確かに狂気ブームは来るかもしれません!」
黒瀬「“狂気芸”で野性爆弾のくっきーさん(41)がブレークして、’18年はそれにとろサーモンの久保田の狂気性が続くんじゃないでしょうか。今年はお上品な芸がちょっと弱くなるんじゃないかと思っています」
トレンディエンジェル・斎藤司(38・以下斎藤)「おとなしくなったといわれるテレビ業界を、この2人が変えてくれるかも」
野性爆弾のくっきーは、白塗りにした顔に絵を描いた顔面モノマネや、「宇宙」「奥歯、前歯、銀歯」などの謎の歌詞の歌といった、常人には理解できないネタを売りにしてきた。だが、昨年原宿で開いた個展では1万人を動員するなど“くっきーワールド”は多くの人に受け入れられつつある。
近年コンプライアンスが厳しくなり続ける反動から、一般常識や既存のお笑いから“はみだした”芸人たちが求められるというのが4人の予想だ。
黒瀬「あと、“狂気枠”でいうと5GAPの秋本(智仁・41)かな」
パンクブーブー・佐藤哲夫(41・以下哲夫)「本物のクズだから、キャラクタークズじゃないから」
斎藤「隠していたハゲを、カミングアウトしましたね」
黒瀬「あいつがコンパ中にヅラを取ったら、女のコの顎が外れちゃって『えー!』ってなった。一緒にいた友達に『なに顎外してくれてんのよ!』って怒られたって」
哲夫「ハゲただけなのに(笑)」