「彼自身も今回の作品がいちばんアクションがすごいと言っていたんだけど本当にそのとおりだったわねぇ。身体能力も、年を感じさせませんよね。敬服しました」

 

トム・クルーズ(56)主演の最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が公開中だ。シリーズの字幕翻訳を担当する戸田奈津子さん(82)も、トムの生身で挑むアクションに感嘆の声を上げる。

 

「ファンは本物かどうかすぐにわかるから、気持ちに応えないと申し訳ないって。そういう人なのよ、トムは(笑)。でも、みんな続編でさらに上を期待するじゃないですか。これからどうする気かしら」(戸田さん・以下同)

 

トムの身を案じる戸田さんだが、それも当然のこと。トムが’92年に初来日してから、その親交はもう26年にもなる。

 

「最初から好印象で、全く人が変わらない。昔からファンを大切にする優等生で、笑顔で周りに気を使える本当にいい人。女性に対しては非常にレディファーストで、その気遣いようは大変よ(笑)。今回の会見でも、私が舞台から降りるのを待ってて、手を取ってくれたんです。そんな人ほかにいませんよ」

 

ハリウッドスターの中でも来日頻度が高いからこそ、親しくなっていくという。「トム・クルーズ嵐」と評するほど来日中は慌ただしいそうだが、わずかな時間でも彼のストイックな姿が垣間見えるそうだ。

 

「たまにご飯を食べると、絶対お酒は飲まない。ヘルシーに、水かダイエットコーク。おすし屋さんに行ってもよ(笑)。私は飲むからさ、あぁいやだなぁって(笑)。あまり食べ物に関心がないのかも。あとは、空港からバスに乗ると、つり革につかまって懸垂みたいな。すぐにそういうことをします」

 

日本でトムをいちばん身近で見てきたであろう戸田さんに、ずばり、彼の魅力を聞くと。

 

「とにかく善良で、そして真摯に人を喜ばせる。それが自分の“ミッション”とわきまえて徹底してやっている人。この前のジャパンプレミアイベントでも、スターが汗かいたらみっともないからって水も飲まなかったのよ」

 

トムの出演作では、『レインマン』(’88年)のようなヒューマンドラマが好きだという戸田さん。

 

「このあいだ『たまにはレインマンみたいなのも作って』と言ったら、あまり乗り気じゃないのね。やっぱりアクションも年齢の限界を少し感じているんじゃないかな。今作らないともう作れないと」

 

そのとおりか、現在、トムは来年夏アメリカで公開予定の『トップガン:マーヴェリック(原題)』の撮影中。ということは1年後もまた、トムとのツーショットが見られるのでは?

 

「かもですね。早く来てもらわないと。こっちはもうすぐ人生が終わりますから(笑)。トムはしっかりしているから何も言うことはないですけど、とにかくけがをしないでほしい。それだけですね」