「顔は知っているけど、名前が浮かばない、というポジションでいたいんです。そのとき刑事役だったらあくまでその刑事さんとして見てほしいですね」

 

そう語るのは俳優の三浦誠己(42)。’03年に芸人から俳優に転身。今や100本以上の映画に出演する名バイプレーヤーとして活躍中だ。

 

映画『検察側の罪人』(8月24日公開)では橘事務官(吉高由里子)に近づく謎の男・船木を演じている。原田眞人監督作への出演は、昨年公開された映画『関ヶ原』に続いて2作目となる。

 

「原田組にまた参加させていただき光栄です。僕のシーンは少ないのですが、不気味な感じが出ていたらいいなと思っています」(三浦・以下同)

 

極道や刑事など、強面の役を演じることが多いが、実際は人懐こそうな笑顔の持ち主。千原ジュニアは三浦を格別にかわいがり、三浦が結婚するときには奥さまに「どろぼう猫」と言ったとか。

 

「ジュニアさんが大変な事故に遭われたとき、そばにいたんです。入院中はジュニアさんが欲しいものを買いに行き、退院してからは車いすを押したりしていました。そのころから特に親しくさせていただいています」

 

芸人を辞めても、懇意にしていた木村祐一や板尾創路の作品に出演するなど、人とのつながりが三浦の演技の幅も広げている。では2度目になる原田組の魅力とは?

 

「たくさんありますが、1つ挙げるとすれば、緻密に計算されたロケーション。何げない1シーンの背景にも、なぜその場所にその人が存在しているのかまで考え抜かれています。原田監督はテイクを重ねて撮っていく方なので食事のシーンは大変。そのつど、食べるので。僕の前でパンケーキを食べる場面があった水野役の亀田佳明さんは10回くらい食べてました。それも見どころです(笑)」