「自分を曲げない、自分が言ったことにうそはない。純平のそういう部分は僕のなかにもあって。ふだん隠している爪をちょっと出した、という感じですかね(笑)」
そう話すのは、映画『純平、考え直せ』(9月22日ロードショー)で主演を務めた野村周平(24)。対立組織の幹部の命を狙うことを引き受けたチンピラの坂本純平(野村)は、偶然出会ったOLの加奈(柳ゆり菜)と一夜を共にし、決行の日までの3日間、行動を共にすることに。
演じた純平に自分を重ね、硬派な一面をのぞかせる野村。劇中、濃厚なベッドシーンにも挑んでいる。
「抵抗はあまり感じていなかったですね。これも仕事ですから、純平として臨むだけ。ベッドシーンに関していえば絶対、下品なものにしたくなくて。監督にも相談しながらやらせていただきました」(野村・以下同)
一人前の男になることを夢見る純平。野村にとっての理想の男とは?
「物知り、知識がある人かな。仕事とは関係なく、いつまでも若い人と遊べる人です。僕自身、趣味が多くて、10年後も、20年後も、何歳になっても、好きなことをとことん突き詰めていたいんです」
一方で、理想の役者像はないという。
「まだ見つからないというか、いまはゴールを決めたくないんです。言ってしまえば、俳優ってこともあまり意識しないように生きているから」
そんな野村に自分自身の強みを聞いた。
「自由!(笑) そういう意味では役者としても自由にやらせていただいていますね。現場でも、僕は自分のパフォーマンスがよくなるような現場運びを心がけています。15歳で芸能の道に入って来年で丸10年。いまがいちばん自分らしくいられて、自分の芝居をやれているのかな」