「40歳にもなってこんなにも一生懸命になれることがまだ残っていたんだと。それがすごく喜びでしたね」
そう話すのは、プロレス界内外に名をとどろかせる棚橋弘至(41)。“100年に一人の逸材”が、今度は映画界に殴り込み! 初主演映画『パパはわるものチャンピオン』(絶賛公開中)に挑んだ。
「クランクアップでは、息子役の9歳の(寺田)心くんがすごく立派な挨拶をしたあとに、僕は涙で何も言えなくなって2分くらい嗚咽してしまいました(笑)」(棚橋・以下同)
大村孝志(棚橋)は元トップレスラーだったが膝に大けがを負い、悪役レスラーに。しかし、孝志は自分の仕事を息子の祥太(寺田)に言えずにいて……。
本作は、家族の物語でもあり夫婦の物語でもある。棚橋家が家族円満のために心がけていることは?
「棚橋家で子どもに注意をするのはママの役。それで子どもがすねると『こういう理由でママは怒ったんじゃないかな』と、僕がフォローをする。ママを悪者にしない。そうすると子どもは迷わない。これが棚橋家が気を付けていることです」
“プ女子”という言葉も生まれるほど、昨今ブームが起こっているプロレス界。棚橋はその牽引役として、SNS発信や、美術展のポスターで肉体美を披露するなど、プロレスの裾野を広げるべく活動に励んでいる。
「棚橋を使って面白がってくれたらいいなと。僕は“フリー素材”みたいなもので、なんにでも適応します(笑)」
そんな棚橋の息抜き法を聞くと「僕は生まれてから疲れたことがないので」と話し始め、取材陣がリアクションに困っていると……。
「そのリアクションで正解です(笑)。やっぱり家族と過ごす時間はホッとしますね。子どもとの何げない会話や、一緒にご飯を食べたり、そういうことで、よし頑張ろうかってエネルギーをもらいます」