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「ドラマを見た人から、『尾野ちゃん怖い! 気持ち悪い』って感想をたくさんいただきます。ふだんはなかなか言われない言葉なのですごく新鮮ですね(笑)」

 

そう語るのは、ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系・日曜22時30分~)に出演する奈緒(24)。田中圭が扮する新婚の隣人・手塚翔太を執拗に追い回すストーカー女、尾野幹葉を演じ、注目されている。

 

「台本を読んでゲラゲラ笑っちゃいました。自分の発想では出てこないセリフを言えるのがすごく楽しくて。撮影中、田中さんが笑ってくださるとホッとします。大丈夫だったかなあって」

 

女優を目指し単身上京したのは20歳のとき。故郷・福岡ですでに芸能活動をしていたが、母親は東京行きに反対したという。

 

「初めて親に反抗しました。でも、それだけのやりたいことを見つけられたことがうれしくて。というのも私、もともとすごくおとなしい子どもだったんです。それが演技レッスンになると大きな声が出せて、こんなに楽しい気分になれるんだ! って感じられたんですね。絶対、手放したくないって思いました」

 

転機は、脚本家の野島伸司との出会い。彼が監修するアクターズスクールの特待生となった。

 

「野島さん自ら役者を育てたいと考えていると知って門をたたきました。とても愛があり、なおかつ厳しく接していただいたことが自分の成長につながったんじゃないかと思います」

 

恩師から得たものは?

 

「自信を持つことです。あるとき、野島さんに言われた言葉がとても大きく心に響いて。『奈緒にとっての華は自信だから、常に自信を持って立ちなさい』と。それまでは役に対して、『私なんかが、ムリ……』って思いが常にありました。でも、どんなに不安でも『この役、私に合ってる!』と思い込むようにしたんです。そう考えて取り組み始めて、がらりと変わりました」

 

そのかいあって、朝ドラ『半分、青い。』のヒロインの親友、菜生役に抜擢された。

 

「同じ名前ということもあって、みなさんに“ナオちゃん”と呼んでもらえるようになりました」

 

続く、『サバイバル・ウェディング』では恋敵を出しぬくあざとい女。その変幻自在のカメレオンぶりには舌を巻く。今回の取材中も、リクエストに応えてさまざまな表情を見せてくれた。

 

「ある人から、『奈緒ちゃんは笑っている顔が印象的だから、それを怖いほうに使った演技をしたら面白そう』と言われたことがありました。そう思うと、今回の尾野ちゃんは、キターッ! って感じ(笑)。これからも、『これを奈緒にやらせたらどうなる?』っていうような面白い役をもらい続けられる女優を目指していきたいと思います」

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