12歳のときモーニング娘。でデビューした辻希美(32)が、いまや若い世代を中心に支持を集める憧れのママ! 改めて子育ての話を聞いてみると、なんともまっとうな、素敵なお母さんじゃないですか!
「お料理は、作るのが好きかどうかというよりも、『やらなきゃいけない!』って感じです(笑)」
そう話しながらも野菜を切る手つきは板についたもの。11歳の長女を筆頭に8歳と6歳、そして生後8カ月の男の子、と4人の子どものママとして多忙な毎日を送る辻。
「朝は、声がかれるんじゃないかというくらいずーっと叫んでます(笑)。子どもたちが全然起きてくれないので、パパがいないときは大変! 赤ちゃんも、『4人目だからベテランでしょ』って言われますけど、この6年の間で育児の方法もグッズも変わってしまって、それこそ予防接種とかもまったく違います。そういう面ではまた、一から学んでるって感じです」
20歳で出産した希空(のあ)ちゃんは、辻が『モーニング娘。』のオーディションを受けた時と同じ年齢に。
「自分の感覚としては、私は10代のままなんです。だから、娘がそういう年齢になったなんて、全然信じられないし、『本当に自分が産んだ子?』って気持ちになります。私よりも背が大きくなっちゃいましたし、なにもかも不思議すぎ!(笑)」
もし、“ママのようにアイドルになりたい”と言ったら賛成する?
「時期によりますね。私自身、やりたいことを全くできないまま大人になってしまったことをいまだに後悔しているので、娘には普通の子として生活をしてほしくて。部活をやったり、放課後に友達とアイスを食べに行ったり、そういう経験をしてほしいなあと思います。そして10代後半くらいになって、アイドルになりたいって言うのだったら、そのときは反対しないと思います」
しかし、若くして結婚したのは「正解だった」ときっぱり。
「昔は、目の前のことをひたすらやっていた感じで、子育てを楽しんでいたとは決して言えません。でも、子どもたちが大きくなって、いま、娘と友達のような関係の親子になれていることがすごくうれしくて。ダイエット中の私のために豆腐をつかったパンを焼いてくれたり、私のユーチューブを見て客観的な意見を言ってくれたり、頼もしい存在です」
今年は、加護亜依(31)とのユニット『W(ダブルユー)』がハロプロ20周年公演などで限定復活。ママのステージを子どもたちが初めて見たそうだ。
「過去の動画とかをいっさい見せたことがなかったので、『ママ、本当にアイドルだったんだね』って子どもたちが(笑)。それからは、家では私の曲がかかり、歌ったり踊ったり、ずっと口ずさんでくれています」
家庭と仕事の両立は、精神的にいいバランスになっているとも。
「ここ3年くらい夫婦げんかもほとんどないです。夫婦の流れができてきたというか、結婚10年を超えたあたりから、やっと家族の絆というものができたのかなあって思います」
これから子どもたちが成長して、どんな家族になっていくのが理想?
「ファミリーLINEができるような家族になりたいです。あーだこーだ、とたわいのない話をLINEでするみたいな、それがいまの夢ですね」