旬の若手女優をもっとも似合う花で彩るグラビアシリーズが復活。CMやドラマで見せる無邪気な笑顔が印象的な浜辺美波(19)。本誌の表紙を飾った明るい笑顔こそ、彼女の代名詞だと思っていた。が、スタジオのセットに入った瞬間、表情が一変。無数のアネモネが見つめる中、稀有な才能が花開いたーー。
「お花のライティングが神秘的で、世界観に一気に引き込まれました」(浜辺・以下同)
清楚で可憐な雰囲気と“純真無垢”という花言葉を持つアネモネ。加えて毒草でもあるという理由で、この花を選んだと話すと目を輝かせた。
「ピュアという意味も素敵ですけれど、それだけじゃないと思われるのはもっとうれしいです。毒のある役が多かったですし(笑)」
その言葉どおり、映画『君の膵臓をたべたい』(’17年)で病いを患うヒロインを演じたと思えば、『映画 賭ケグルイ』(’19年)ではギャンブルに熱狂する女子高生役。幅広いキャラクターを見事に演じ分けてきた。
「『賭ケグルイ』は、自分自身、ひと回り成長したと思える作品です。清純な役を演じるのも楽しいですが、イメージがつきすぎないことが私の目指すものです」
12月13日公開の映画『屍人荘の殺人』では、謎の女子大生探偵・剣崎比留子を好演。ミステリアスな雰囲気と無邪気さを併せ持つヒロインは、浜辺美波史上最高に魅力的と評判だ。
「初のミステリーで探偵役。比留子が事件の謎を解明するシーンは、感情を乗せないセリフも多く、苦労しました。また、原作にはシュールコメディの要素はなかったのですが、現場で監督から予期せぬコメディの演出が入って驚きました。『えっ! 白目をむくの?』って(笑)」
11歳でデビューした彼女も来年は20代に突入。思い描く未来は?
「ずっと大人に交じって仕事をしてきたので、これまでも私自身は子どもという意識はありませんでした。これから大学生や社会人、と年相応の役をいただくと思いますが、自分が経験したことのない人生を演じなくてはいけない。ちゃんと想像を膨らませて、役の気持ちに寄り添って、一人ひとり、リアルな女のコを演じていけたらと思います」
「女性自身」2019年12月24日号 掲載