(撮影:御堂義乘) 画像を見る

「今の状況は戦時下とよく似ています」……夏に行ったインタビューでも、そう語っていた美輪明宏さん(85)。第3波が猛威を振るい、相変わらず収束が見えないコロナ禍のなか迎える新年を、私たちはどう生きればいいのだろう? 美輪さんからの新しい1年に歩み出す希望の提言ーー。

 

’20年は、世界中が新型コロナウイルスに翻弄され続ける1年となりました。

 

ここにきて国内では東京、大阪、北海道、兵庫など各地で、一日での新規感染者数が過去最多を記録するなど、第3波の猛威は、すでに第1波、第2波を超える危険な状態だと感じております。

 

この状況で、多くの命を守るためには、まず“自分が感染しないようにする”ことが大事。そして“自らが感染を広げないように行動する”ことーー。

 

私はこれを徹底しながら、不要不急の外出は控えています。やはりクラスターが怖いですからね。

 

テレビの収録などのお仕事以外は家の中で過ごす。もちろん、ただじっとしているわけではありません。読書を中心に、歴史や文学、芸術など、家で学べるさまざまな勉強や情報収集は欠かさずやっております。

 

同時に、外出しないことで、体力や筋力が落ちることのないように、体操やトレーニング、ウオーキングなどを毎日続けながら、コロナ収束後の生活に備えています。

 

幸いなことに、日本は陸続きのEU諸国、あるいは広大な面積を持つアメリカ、ロシアといった国々と違い、国土が狭いので、世界の中でも、感染者数はまだまだ少ないほうです。

 

コロナ禍を収束させる救いの神は、効果的なワクチンと特効薬が開発されること。今はそれを頼りに、じっと耐えるしかないと思っております。

 

「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載

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