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「初めて声優に挑戦させていただいて、最初に声を入れたときに自分で聞いたらほんとに下手に感じて……声優さんってほんとに偉大だなって思いました」

 

そう語るのは、ディズニーの最新映画『ラーヤと龍の王国』(3月5日公開)で主人公・ラーヤの声優を務めている吉川愛(21)。憧れだったというディズニー作品への出演を、見事オーディションで射止めた。

 

「小さいころからディズニー作品を見ていたので、そのうちの1人になれるなんて思ってもみなかったです! ラーヤは、相棒のトゥクトゥクしか信用できないコなんですけど、私も『この人、本心で言ってくれてるのかな』とか疑いから入ってしまうことが多いので似てますね(笑)」

 

そんな彼女の芸能界デビューは3歳のころ。母親が、NHKの子ども番組に出してあげたいと思ったのがきっかけだった。

 

「子どもたちが、てんとう虫だったり、いろんな格好で出ているのがかわいいと思ったみたいで(笑)。事務所に入ってからは、2行のセリフを覚えるのに1日かけたりして、母と一緒に必死になって暗記していたのを覚えてます(笑)。当時は、私自身ではない他の人を演じるってことが理解しきれていなくて、何をやっているかわからないまま演じていましたね」

 

そして、’16年に一時芸能界を離れ、普通の高校生に。周りと同じ生活を送った経験が、演技の世界を見つめなおすターニングポイントとなった。

 

「子役のときは、日焼けを気にしていたし、友達も『日傘ささなくていいの?』とか言ってくれたり……そういうことを気にせず生活できたのが純粋にうれしかったですね。ただ、いち視聴者としてドラマを見ていて、この役やりたかったなとか感じることは多くて。結局、演技がやりたいんだなと確信した時期にもなりました」

 

復帰後、もっとも印象深かったと語るのはドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)。刑事役・天海祐希(53)を挑発的に翻弄する被疑者を演じ、その“狂気の怪演”が大絶賛された。そんな吉川が今後目指す女優像とは。

 

「天海さんはずっと憧れの女優さんだったので、テンションも上がっていたし、緊張感もすごい現場で。怒鳴るシーンでは、声が裏返っちゃったりとかして……結果的に、それが評価されたのはほんとにうれしいです! これからも大好きな演技を、作品ごとに全然違った形で演じられる女優さんになりたいです」

 

「女性自身」2021年3月16日号 掲載

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