実は“姉弟”!『金田一少年の事件簿』ほかカリスマ原作者の素顔
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■ワイン愛が高まるあまり、セラー用の部屋まで借りて

 

夜が更ければ、好きなお酒を嗜みながら2人でストーリーの展開を考える。そんな生活の一部として、伸先生の自宅には常に50本ほどのワインがキープされていた。

 

「でも、当初、ワインはあくまでも酒の一種。特別な思い入れはまったくなかったんですよ」(伸先生)

 

「私も、どちらかと言えばビール党でした。それが、1本のワインに出会ったことで異常なまでにワインにのめり込むことになっちゃって」(ゆう子先生)

 

その1本とはDRCエシェゾー85年。伸先生が自宅で開いたアットホームなワインパーティで、たまたま開けたそのワインをひとくち飲んだ瞬間に、全身を雷で打たれたような衝撃を受けたという。

 

「ぶっ飛びましたね。1本のワインの向こう側に文化や歴史、人間や物語といった様々なものが映画のように駆け巡って」(ゆう子先生)

 

「本当にすごかった。あんなワインに出会ったのは初めてだったので、ワインの世界をもっと掘り下げてみたいという思いが止まらなくなっちゃって」(伸先生)

 

これぞ!というものに出会うと、とことんのめり込む。そんな性格もきょうだい共通。あれも飲んでみたい、これも飲みたいと、毎月100本単位で、世界中のワインを次々と買い集め、伸先生の自宅のワインセラーはたちまち満杯に。

 

「仕方なく、木造アパートにワイン専用の部屋を借りました。でも、私が月に5千円払って得ていた地震情報に、あるとき、関東地方に大地震が来ると警告が。瓶が割れたら一大事! 慌てて、鉄筋コンクリートのマンションの1階の部屋を借り、ワインをすべて引っ越しさせたんです」(ゆう子先生)

 

「新居では、お風呂場や靴箱の中までワインセラー代わりにしちゃった(笑)。そのとき、ここまで来たら漫画にできるんじゃないかと思ったんですよ。僕たちが飲んできたワインをすべてネタにできるし、飲んだときに思い浮かんださまざまなイメージもすべて漫画の世界に反映できるから」(伸先生)

 

そう、ひらめいた伸先生は、わずか30分ほどで基本のストーリーを完成。そこから16年に渡る『神の雫』の連載が始まり、日本はもちろん、フランスや韓国などの海外でも大ヒット。亀梨和也主演でドラマ化もされた。漫画が好き、ワインが好き、そして好きなものはとことん極める。そんな姉弟の2人が最強のタッグを組んでいるからこそ、次々と大ヒット作を生み出すことができるのだ。

 

【INFORMATION】

樹林伸先生&ゆう子先生の新連載「死ぬほど愛して」は、4月6日発売の『女性自身』でスタート。作画を担当するのは、テレビドラマ化して話題を呼んだ『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』の草壁エリザ先生。魅惑のラブ&サスペンスに注目だ。

 

「女性自身」2021年4月6日号 掲載

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