■「ドラマを通じて、世界とつながれたことが魔法」
――ドラマはSNSを通じて、国内のみならず世界中から反響がありました。豊田先生へのエールや作品に関してのコメントはどのような声が多く、嬉しかった声はどのようなことでしたか?
「ドラマが日本だけでなく世界中で愛されているおかげで、私にも多様な言語でのコメントをいただく機会が増えました。どのコメントでも『チェリまほ』の物語を楽しんでいることが伝わってきて、うれしく思います。今は気軽に海外に行く事も出来なければ、人と触れ合うことも場合によっては躊躇する時代に、このようにドラマを通じて繋がれる事が魔法の様ですよね」
――全世界で「チェリまほ」がブレイクしているのはなぜだと思いますか。
「私は評論家ではないので、難しいことはわかりませんが、スタッフやキャストの皆さんが本当に丁寧にドラマを作ってくださったおかげで、すベての登場人物がまるで現実社会のどこかで一生懸命生きているように感じられるからこそ、観ている方も安達と黒沢の恋を含め、ドラマを応援して下さってここまで盛り上がったのではないかなと思います」
――ドラマでは安達と黒沢が付き合い始めた初期のストーリーでしたが、原作ではその後のストーリーも続いています。今後、どのような展開になりそうでしょうか。
「安達は黒沢と付き合った事で変化していきますが、同時に黒沢も心の中を全部知った上で受け入れられたことで、今まで完璧でいなければと思っていた彼の鎧がとけ、少しずつ変化していきます。魔法がなくなった後の二人が今後どのように生活していくのかを楽しみにしていただけたら嬉しいです」
――ドラマの続編があれば、ドラマにどのようなストーリーを入れ込んでほしいでしょうか。
「ドラマはドラマで綺麗に完結していますし、今後のことは何もわからないうえに、私に決められることは何もないのですが、最終回で閉じた豊川(文具会社)のエレベーターがもしまた開く事があれば素敵だなと思います」
【PROFILE】
豊田悠
’10年、デビュー作『野ばらの花嫁』(花とゆめCOMICS)が「第35回アテナ新人大賞」でデビュー優秀賞を獲得。Twitter投稿が話題となり連載化した『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(ガンガンpixiv)は「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2019」第1位となり累計145万部を突破。新刊7巻は通常版・特装版の2バージョンで4月22日に発売予定。
【INFORMATION】
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』Blu-ray BOXは3月24日に発売。特典映像にはメイキングに加え、スピンオフも収録。ブックレットには豊田先生の特別編描き下ろしも。詳細は番組HPを。