「これまで数えきれないほどの原作を手がけてきましたが、実は、女性週刊誌での連載は初の試み。大人の女性と同じ目線に立ってストーリーを考えるのは、僕らにとって新たな挑戦なんですよ」
そう語るのは、姉のゆう子先生とタッグを組んで数々の大ヒット漫画を生み出してきた樹林伸先生。“カリスマ原作者”と名高い2人が、4月6日発売の『女性自身』で新連載コミック『死ぬほど愛して』をスタートする。いったいどんな作品なのだろう?
「ストーリーがドラマチックに展開していくラブサスペンス。1話目から細かい伏線が満載で、回を追うごとに予期せぬ展開がどんどん加速。自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ面白い作品になりますよ」(伸先生)
主人公はアラフォーの主婦・澪(みお)。孤独な人生に絶望していたバツイチの彼女が真人(まさと)と出会って再婚。今度こそ幸せな日々を送れると安堵したのも束の間、次々と謎の渦に巻き込まれ、思いもよらぬ未来へと流されていく。「今回のテーマは“愛”と“死”です。人生がドラマチックに変化していくときは、いつもこの2つが要になっていますから。川に浮かぶ笹船のように、運命に翻弄されながら澪が流れて行く先をハラハラ、ドキドキしながら見守っていただければ」(ゆう子先生)
「次々と襲いかかってくる濁流に飲み込まれていくけれど、それでも荒波を乗り越えて、己の人生を切り開いていく。冒険小説を読んでいるような、そんな澪のダイナミックな成長ぶりも、女性読者のみなさんに楽しんでいただきたいと思っています」(伸先生)
作画の担当は草壁エリザ先生。ドラマ化された『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』でもお馴染みだ。
「草壁先生はプロフェッショナル。絵が抜群に上手いしネームも気合が入っている。僕らが構築した物語の世界を存分に表現していただけるのは間違いないと、大いに期待しています」(伸先生)
気合が入っていることにかけては樹林先生たちも負けていない。女性読者の思いに寄り添いたいと、本誌のページを熟読しながら、次回のストーリーを考案している。
「私も読者のみなさんと同様に、仕事をしながら家事も子育てもやってきたので、今回初めて主婦としての自分の経験が作品に生かされるとワクワクしています。夫や子どもの都合に振り回される生活は自分の思い通りにならないことも多かったし、ある意味、単調な日々の繰り返し。だからこそ、澪と一緒にドラマチックな人生をぜひ体験してもらえたら」(ゆう子先生)
渾身のラブ&サスペンスに身をゆだね、非日常を旅してみよう。
【INFORMATION】
樹林伸先生&ゆう子先生の新連載「死ぬほど愛して」は、4月6日発売の『女性自身』でスタート。作画を担当するのは、テレビドラマ化して話題を呼んだ『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』の草壁エリザ先生。魅惑のラブ&サスペンスに注目だ。
「女性自身」2021年4月20日号 掲載