住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょう--。
「マッチさんのファンになったのは、『3年B組金八先生』(’79~’11年・TBS系)がきっかけだったと思います。主演の映画『ハイティーン・ブギ』(’82年)は前売券を買って、ちゃんと座って見られるように、朝早くに映画館に行って並んだのを覚えてます」
そう語るのは、渡辺美奈代さん(52)。’80年代、アイドルのファンになるきっかけは、テレビが与えてくれた。
「4つ上の姉が郷ひろみさん、西城秀樹さん、野口五郎さんの新御三家が好きで、よく一緒にテレビで見ていました。でも私にとっては少し大人すぎて、あまりときめかなくて。そんなときデビューしたのが、松田聖子さんやたのきんトリオさんで、すぐファンに。聖子ちゃんの『青い珊瑚礁』(’80年)やアルバム『Pineapple』(’82年)、マッチさんの『スニーカーぶる~す』(’80年)、『ギンギラギンにさりげなく』(’81年)など、レコードも何枚か買ってもらえましたが、やっぱり高価だったので、歌を聴くのは『ザ・ベストテン』(’78~’89年・TBS系)や『ザ・トップテン』(’81~’86年・日本テレビ系)でしたね」
当時、アイドル雑誌のグラビアページを切り抜いては、透明の下敷きに挟んで学校に持っていったものだ。
「アイドルグッズもはやっていて、私も黒地に金色の文字で『近藤真彦』と大きく書かれた鉛筆を持っていました。それが先生に見つかると『君の名前は近藤じゃないだろう』って怒られるんですね」