ジェーン・スー「更年期を第二の思春期と思って向き合ってます」
画像を見る ずっと美魔女が苦手だったと語るジェーン・スー

 

■8年ぶり“シングル”に。恋愛の新ルール勉強中

 

年齢を重ねることを楽しんでいるスーさん。更年期による心の変化すらも楽しんでいるという。

 

「最近、今までになくメンタルが落ち込むことが増えてきて。前までは、喜怒哀楽がないみたいな感じで、心を鍛えて一生懸命頑張って働いていたんですよ。なのに、気づけば『私なんてホント生きている意味もない』みたいな感じで家でしょんぼりしたりして……。『また人間らしい感情が戻ってきた?』と思ってびっくりしました(笑)」

 

そんなときは、心が不安定だった10代のころに戻るという。

 

「めちゃくちゃ悲しい曲や映画を聴いたり見たりします。10代20代のときの懐かしい曲を聴いてソファから起き上がれないぐらいまでボロボロ泣いて、一回底まで落ち込む。そしたら『はぁ〜スッキリ』って。第二の思春期みたいに楽しむんです(笑)。もちろん、本当にひどいときは医師の力を借りるべきですけど、私みたいな楽しみ方もできるんじゃないかな」

 

更年期だけではなく、親の介護にも直面し始めるのがアラフィフ世代だ。スーさんの父は84歳。母は20年ほど前に亡くしている。

 

「父と一緒に“ピンピンコロリ”を目指してます。父は一人暮らしなんですが、まずプロの清掃を入れて、自宅で転んだりしないようにして。食事は毎食写真を撮ってLINEで送ってもらって栄養のバランスを見たり、ふくらはぎが鍛えられる電動の機械を郵送してやらせるとか。父は『監獄みたいだ』って言ってますけど(笑)。まぁ遠隔介護って感じですね」

 

自尊感情を高めて、ものの見方をちょっと変えるだけで、多くのことが楽しくなっていく。これから、スーさんはどんなふうに人生を楽しんでいくのだろう。

 

「20代は『男女を超えたところの人間として評価してくれ』みたいなことをやってたんですよ。だから今後は髪の毛を伸ばしたり、巻いてみたり、服も今まで付き合ってこなかったピンクとかを積極的に身につけてみるとか、女性に生まれたことを楽しむつもりで50代60代を過ごせればいいなと。恋愛もするかもしれません。じつは最近、8年ぶりにシングルになったんですよ。今って、以前よりも男性の積極性がなくなってたり、マッチングアプリが当たり前になってたり……。“シャバ”のルールが変わってるので勉強中です(笑)」

 

“好きな自分”でいるために、あなたもきれいになりたい気がしてきませんか?

 

(取材・文:インタビューマン山下)

 

【PROFILE】

ジェーン・スー

’73年、東京生まれの日本人。コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」などのパーソナリティを務める

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