「財布には、衝動買い対策のために5,000円ほどしか現金を入れません。それを超える値段のときは、まず一晩、二晩、“本当に必要なのか?”って、じっくり考えるんです。あ、それじゃあ、もはや“衝動買い”とは言いませんよね。ギャハハハハ。そうそう、感熱紙のレシートは、文字が印刷された面で爪を磨くとツルツルになるので、ネイルサロンいらずなんですよ!」
カバンから取り出した長財布の中身を見せながら、節約トークが止まらないのは、タレントの松本明子さん(56)。節約が楽しくてたまらないという。
値上がりラッシュで、ますます重要になる節約。そこで、芸能界屈指の倹約家・松本さんに日々行っているという、明るく楽しい節約ワザを聞きました
【1】お風呂の水深は20センチ
「うちは『お風呂ではシャワーを使わず、湯船のお湯を使う』という方針。だから、節水シャワーヘッドなどはそもそも必要ないんです。私が入るころには、息子と夫がお湯を使った後なので、水深は20センチくらい。お湯を足したくないので、寝っ転がって湯船につかって、最後に掃除をしています」(松本さん・以下同)
【2】チューブは使い切る!
「シャンプーが容器のポンプから出なくなっても、お湯を入れて振って、泡がまったく出なくなるまで使い続けます! 歯磨き粉もね、最後のほうでチューブがつぶれても息を吹き込んで、蓋をしてしっかり振ると、1回分はきれいに出るんですよ。洗顔フォームなんかも、はさみで切り開いて、残さず使い切ります」
【3】ティーバッグで食器を洗う!
「毎朝、家族が飲む紅茶のティーバッグを必ずためています。お皿を洗うとき、袋のまま食器やフライパンとかの油汚れをぬぐうんです。それで9割5分の汚れが取れます。紅茶の葉自体に油を分解する成分が入っているみたい。仕上げの洗剤は少量で済むし、地球にもやさしい感じ」
【4】ストッキングは掃除に再利用!
「以前、黒柳徹子さんに『ストッキングは、一回伝線しただけで捨てちゃダメよ』と言われてから、テレビの画面とか棚の上、靴箱の中などいろんな所を拭いています。ストッキングはいろんなものにかぶせましたが、長さとグリップがよかったのが、竹刀。捨てるのは、掃除道具としても活用ができなくなってからです」
【5】義母とは下着、家族とは洋服を共有
「下着類は、義母と共用することも。1〜2カ所穴が開いても、繕えば使い続けられますし、いよいよダメになったら、切って雑巾に。息子のキャラもののTシャツとか、小・中学校時代の洋服も着ています。夫のはかなくなったジーパンもバッグや小物入れに作り替えたりと、いろいろ工夫して、一回何かに再利用したうえで捨てることにしています」
【6】レシートは爪を磨いてから捨てる!
「レシートもすぐには捨てませんよ。最近、一般的なレシートは感熱紙を使っていますよね。印字されたツルツルの面で爪を磨くと、つや出しになるんです。マニキュアいらずですね」
レシートの印字面には細かな凸凹があり爪やすりの効果が。インクの油もあって光沢が出るそう。
【7】夏は100本のゴーヤで食費と電気代を節約!
「夏はゴーヤの苗をホームセンターで3株購入。窓辺にネットをかけて植えれば、緑のカーテンに。日差しをよけてくれて、エアコンの設定は真夏でも27〜28度くらいで大丈夫です。ゴーヤは丈夫なので失敗したこともありません。全部で100本くらい実ができるので、夏場は三食ゴーヤ! さすがに家族は“またか”って顔をします」
【8】楽屋からは何か持ち帰る!
「テレビの収録やロケ先で用意されているお弁当や飲み物、あめは持って帰るのが基本。お弁当を食べるときも、留めてある輪ゴムがもったいないので、手首に巻いて持ち帰ります。裏が白紙になっている番組の資料も、持ち帰って電話横のメモ用紙に。マネージャーは出演番組の記録のためと思っているようです」
松本さんのように、明るく楽しく過ごすことが節約への近道!?