「1作目では、物語の序盤しか描けなかったので、少し悔しい思いもあったんです。原作ファンの僕からすると、まだ魅力が伝わり切ってないんじゃないかって。今回ようやく、作品の肝心な部分を描き切ることができて、本当にうれしいんですよ」
そう話すのは、映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』(上映中)で、主人公・エドを演じるHey! Sɑy! JUMP山田涼介(29)。完結編二部作の後編が公開され、ついにフィナーレを迎える映画『鋼の錬金術師』。約4年半前に1作目が公開されてから、この日が来るのを心待ちにしてきたという。
完結編の前編「復讐者スカー」は、激しいアクションやダイナミックな演出が話題となっているが、後編の「最後の錬成」も、さらなるスケールアップを遂げている。しかし、撮影中にその片鱗を感じることは、なかなか難しかったそう。
「この作品の現場ってかなり特殊で、ずっとグリーンバックで撮ってるんですよ。だから、完成版を見るまでは、どんな画になっているのか、はっきりとはわからないんです。雪の中のシーンも、足を取られる感覚を一生懸命想像しながら、普通のコンクリートの上を歩いてました(笑)」(山田・以下同)
そんな集中力が試される現場をこなしながら、俳優としてはもちろん、アイドルやYouTuberとしても活躍している山田。その超人的なスケジュールを可能にしている秘訣はなんなのか。
「慣れですね! もう20年近くやってますから。たぶんいきなり僕と同じスケジュールで動いたら、普通の人は耐えられないと思います(笑)。今作の撮影中、寝る時間を確保したくて、特殊メークのまま家に帰った日があったんですけど、激しいシーンを撮ってアドレナリンが出ていたからか、結局ぜんぜん眠れなくて。さすがに翌朝は、しんどいぞって思いましたけどね(笑)」