「比嘉家の撮影のたびに『帰ってきたね〜〜』と、暢子と話をします。それくらい比嘉家の現場はアットホームで、本物の家族みたいに落ち着けるんです」
撮影の思い出を、うれしそうに話すのは、俳優の竜星涼さん(29)。
連続テレビ小説『ちむどんどん』(月〜土8時)で、黒島結菜さん(25)演じるヒロイン・比嘉暢子の兄“ニーニー”こと賢秀を演じている。
’09年にスカウトされ芸能界入りした竜星さん。’13年には戦隊もののヒーロー役で初主演を務め、その後は数々の話題作に出演。朝ドラへの出演は’17年の『ひよっこ』に続いて2度目だ。
今回演じる賢秀は、怪しいもうけ話にだまされて借金を抱えるなど、何かと比嘉家を騒がせるトラブルメーカー。そんな賢秀だが、演じる竜星さんの目にはどう映っているのだろうか?
「賢秀は家族思いで、裏表なくまっすぐに生きている。だけど、考え方がまだまだ未熟。大人になり切れていないなと感じます。心が少年のままだから、はたから見ると“イタイ”んです」
しかし、同時にそうした欠点を別の角度からとらえることもできるという。
「でも、もしかしたら、素直に子どものままでいる潔さは一つの才能かな、とも思いますね。だから僕は、キャラクターを最後まで理解して愛していたいんです。ただ、周りに迷惑をかけている部分は、これからきちんと反省をして大人になっていくのかなと思っています」