■仲間由紀恵さんは本当のお母さんのよう
約10カ月という長期に及んだ『ちむどんどん』の撮影。ハードな環境下で竜星さんの支えとなったのが、撮影現場で苦楽をともにした“家族”の存在だった。
竜星さんは川口春奈さん(27)、黒島さん、上白石萌歌さん(22)が演じる3人の妹への思いをこう語る。
「みんな違う性格だけど、とっても素直でいい妹たちなんです。だから比嘉家の場面だとうれしいし、現場にいると、本当にお兄ちゃんみたいな感覚で、妹たちに慕われたいなあなんて思います」
妹の暢子を演じる黒島さんは、インタビューで、兄妹の絆が深まったきっかけとして、沖縄での撮影を挙げていた。
《兄妹役の皆さんとは沖縄ロケでさらに仲良くなりました。お兄ちゃん役の竜星くんは、とても元気でハッピーな性格でみんなの距離をグッと縮めてくれました》(『月刊ザテレビジョン』’22年5月号)
竜星さんもまた、沖縄での撮影が兄妹の親交を深めるきっかけとなったと語る。
「沖縄ロケが、初めて兄妹4人が集まって撮影をする機会でした。
撮影の合間には、兄妹みんなでくだらない話から、真剣な相談まで、たくさんの話をしたんです。それが、打ち解けるきっかけになったんじゃないかな。僕は一人っ子なので、かわいい妹が3人もでき、すごくうれしかったです」
竜星さんは、母である優子を演じる仲間由紀恵さんのことも、”本当のお母さん”のように感じているという。
「撮影現場に仲間さんの姿が見えると『あっ、今日お母ちゃんいる』と、テンションが上がります。
仲間さんは本当に優しくて、僕がどれだけ話しかけようが、全部返事をしてくださるんです。ほかの妹たちは『やれやれ』という感じで僕を見ていますけど(笑)。
全てを温かく包み込んで受け入れてくれる仲間さんがいるからこそ、比嘉家のアットホームな関係性が築けたのかなとも思います。仲間さんがお母さん役で本当によかった。大好きです」
長期にわたった撮影も8月末で終わりを迎える。暢子が東京で開く沖縄料理店はどうなるのか。良子、歌子、そして、竜星さん演じる賢秀はどんな人生を歩むのか。
「毎週毎週、撮影しているのが終わるのは寂しいしいですね。
この後は、比嘉家の面々がどう成長していくかの集大成となります。賢秀は、長い間ダメなところばっかり見せてきました。その分、彼なりに葛藤を持って生きていることも描いてもらったかなと思います。
これから賢秀が、どう成長していくのかを最後まで見てもらえたらうれしいです」
燦燦と輝く“沖縄の一番星”から、最後まで目が離せないヤサ!