「BLACKやRXを見て、よく兄貴と仮面ライダーごっこをしていたし、変身ポーズをした写真も残っているんですよ。今回、シャドームーン役をオファーされたときは、0コンマ何秒で『やります!』ってお返事しました(笑)」
そう話すのは、10月28日から配信されている『仮面ライダーBLACK SUN』(Prime Videoにて世界配信中)で秋月信彦/シャドームーンを演じる中村倫也(35)。仮面ライダー生誕50周年企画として、’87年放送の『仮面ライダーBLACK』を大人向けにリブート(再起動)した本作。
「単なる特撮ヒーローものということではなく、人間ドラマになっていると思います。信彦には、彼なりの行動原理があって、何かを手に入れるために懸命にもがいている。怪人というより、“人間になった”という印象です」
信彦は、西島秀俊(51)演じる南光太郎/ブラックサンの親友であり、宿命のライバルでもある。
「光太郎を演じる西島さんは、立ち姿だけで何かを語っている。あの哀愁、『僕にもちょうだい!』って思います(笑)。あと、とてもバイクがお好きで、現場では『僕が乗るならこうしたい』とか、ずっとバイクにしゃべりかけてましたね(笑)」
本作では、人間の姿で暮らす怪人と、人間たちとの摩擦も描かれる。
「撮影しながら、“僕らの世界に怪人がいる”という感覚で作られているなと感じました。’70年代の学生運動のような景色もあり、信彦たちの胸に渦巻いていた熱みたいなものをリアルに感じてもらえるんじゃないかなと思います」