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『できるかな』(NHK教育)の「ノッポさん」として子供のみならず大人にも人気を博した俳優で作家の高見のっぽさん(享年88)が、昨年9月に心不全で亡くなっていたことが10日に分かった。

 

’90年まで約20年間放送された同番組では、相棒の「ゴン太くん」と工作する間、一言もしゃべらずジェスチャーでやり取りをしていた。最終回で「あ~あ、しゃべっちゃった」と初めて口を開いたシーンは“伝説”とも呼ばれている。

 

そんなのっぽさんの素顔を、北野武監督の映画『座頭市』の振り付けを担当したことでも知られるタップダンサーのHideboH氏(55)が語った。

 

「僕がスタジオや舞台でお会いするのっぽさんの印象は、一言で表すなら“寡黙”な人。番組とは違って意外とおしゃべり、なんてことはなかったですよ。芸事に厳しい“昭和の芸人”って感じで、浮ついたところが本当になかった」

 

“子供に愛され続けたノッポさん”というイメージもあるが、タップダンスの世界では、師匠との関係を特に大切にしていたという。

 

「日本のタップダンスの開祖と言われる故・吉田タケオさんが師匠なのですが、とても仲が良くて、『できるかな』が終わってからも二人でよく連れだって私のスタジオに来られていました。

 

吉田さんが『弟子のノッポだ、知ってるか?』なんて紹介するのですが、みんな心の中で“知ってるよ”と突っ込んでいましたね(笑)」

 

80歳を超えてもタップを踊っていたというのっぽさん。

 

「のっぽさんのダンスはエレガントでした。指の先まで踊ってるって感じで、かっこよかった。昔、浅草あたりの芸人に大人気だったフレッド・アステアというダンサーがいるのですが、イメージ似ています。そういえばフレッドも寡黙な人で、やはり88歳で亡くなっていますね。また一緒に踊りたかったです。ご冥福をお祈りします」

出典元:

WEB女性自身

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