相川七瀬の学び直し「授業はライブ。一番前のSS席でかじりついてます」
画像を見る 毎年、学業とライブツアーが重なり大変だという愛川七瀬

 

■高卒認定試験をクリアし、長男の友達と同級生に

 

高卒認定試験をクリアした後、1年間大学受験のための勉強をして、’20年には晴れて大学生となった相川さん。いろいろな大学の選択肢のなかで、観光や街づくりに特化した学部を持っている大学も検討したが、「神事を中心としてなぜ人は集っていくのか」ということに興味があったため、根本的なことを学ぼうと、最終的に國學院大学を選んだ。

 

「長男は学年を1年下げて、ニュージーランドにいたので、今の学年は長男が1つ下になるのですが、日本にいる長男の友達と私は同じ学年の同級生なんです(笑)」

 

相川さんが國學院大学に入学した’20年度はコロナ禍が始まった年。入学式もなく、キャンパスにも入れず、すべての授業がオンライン。本来のキャンパスライフではなかったが、ロケなどの仕事が入ってもオンラインの恩恵を受けて授業が受けられて、1年生で取るべき単位はすべて取れたという。

 

「’21年度からは、基本的な英語のクラスや一部の授業が対面になり、’22年度はほぼ対面授業が再開。昨年度は実際にキャンパスに行っていたので、やっぱり大変でした。ただ、自分の求める資料がすべて大学の図書館にあるので、大学にいること自体、結構好きですね」

 

國學院大学神道文化学部は、卒業後に神職に就く学生が多いという。相川さんは神職課程は取らず、神社やお祭り、日本の歴史や古典などを学んでいる。

 

「私は観光や街づくりに興味があり、最終的には、そこに根づいた文化をどのように地域に生かしていくかということを実践したい。今はその文化がどのように発展してきたのかを学んでいる最中です」

 

所属するゼミはディスカッションが盛んで、若い同級生や先輩から質問攻めにあうことも。うまく対応できなかったときには、渋谷でビールを飲むか、大好きなパフェを食べて帰宅するそう。なかなかできない初めての経験に衝撃を受けたが、いくつになっても成長はできるし、初心を忘れてはいけない。大学で経験するすべてのことが勉強になっているという。

 

「大学に入ってビックリしたことは、誰も何も教えてくれないってこと。自分で情報を取りに行かないといけないんです。わからないことは全部周りに聞いて、自分で解決しなくてはいけない。だから、授業のとき、私はいちばん前の席にいて、わからないことがあれば、小さな疑問でもすぐ目の前の教授に聞いたり、質問するようにしています。ライブでアリーナ席のチケットを買うように、授業でも私はアリーナ席のSS席にいるようにしているんです(笑)」

 

仕事や家庭に使うべき自分の時間を無理やり削って学んでいるため、何としてでも学問への理解を深めたいと意欲的な相川さん。そうして教授ともコミュニケーションを取っていると、「そういえば、前にこんなこと言ってたよね」と気にかけてくれて、本や資料を貸してくれたりもするとか。

 

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