■新曲のテーマは人間の中にある「天使」と「悪魔」
武者修行を経てレベルアップした彼らが送り出す新曲『Ding Ding Dong』は、心の中の“誘惑”と“信念”を天秤にかけて葛藤する様子が表現された楽曲。
「今回の楽曲は、天使と悪魔という人間のなかにある二面性をモチーフにしていて、ダンスの振付けもそれを表現したものになっています。信念を貫こうとする天使パートと、誘惑に負けそうになる悪魔パートがわかりやすく分かれていて、1つの楽曲のなかで天使になったり、悪魔になったりするところが面白いと思います(松井)」
ミュージックビデオでは、その二面性の表現が見どころ。
「衣装が白と黒と違いますし、表現方法も二面性をしっかりと分けるように意識しました。BALLISTIK BOYZの楽曲のなかでもここまで振り切った感じのものはないと思います(日髙)」
「パフォーマンスはもちろん、メンバーのヘアスタイルも変えています。天使と悪魔、それぞれの雰囲気を感じ取ってもらえるはず(奥田)」
カップリング曲は、好きだった人との再会で改めて自分の気持ちに気づく心情を綴った『All About U』。
「この曲は、僕たちがタイにいる間も日本で待っていてくれた、ファンのみなさんへの思いを込めました。“久しぶりだね”という冒頭の部分からすべて、伝えたい思いをストレートに歌っているのでぜひ聴いてほしいです(松井)」
「こういうミディアムバラードを歌ってみたいと思っていました。メンバー1人1人の個性も出ていますし、ライブでもしっかりと歌で聞かせられるような曲。新しいBALLISTIK BOYZを見ていただけると思います(加納)」
せつない歌詞が印象的な『Lonely』は、深堀が制作したトラックに奥田、松井によるオリジナルリリックを乗せたヒップホップナンバー。こちらも、これまでになかったバラード調。
「ラップチームがメインボーカルっぽい曲を歌うということに驚くと思います。普段、一人のパートをじっくりと聴いてもらうことがなかなかできないのですが、3人それぞれのサウンドや声の特徴も表現されていて、ラップチームの声が届く曲になっていると思います(海沼)」
「ラップチームから、『少しバラードっぽい、最近のトレンドに入っているようなビートが欲しい』と言われて、この曲を作りました。もともと彼らの詞を書く力は知っていましたが、ここまでいいものに仕上げてくれてうれしかったですね。この一歩が今後に繋がればいいなと思っています(深堀)」
そう深堀が喜びを口にすると、「僕たちの理想を現実にしてくれた」と感謝の言葉が返ってきた。
「未来には話していなかったんですが、僕たちがやりたいと思っているようなビートがなかなかなくて、先に進めなかったという状況がありました。それが今回、未来が僕たちの求めていた曲を作ってくれて、理想が現実に。未来の才能にもリスペクトだし、いろいろな意見を取り入れながらできた曲なので、ファンのみなさんにもその思いを届けたい(松井)」
4月からスタートしたBALLISTIK BOYZの単独ホールツアーでも披露されている。
「かなりの時間をかけて出来上がった曲です。ライブでこういうパフォーマンスをしたらよくなりそうだなとかいろいろなことを想像しながら作ったので、ぜひ楽しみにしてください(奥田)」