「よくここまで生きたな」GACKT語った50歳の死生観…家族には「沖縄の海に散骨して」
画像を見る 22年11月、活動再開後にイベントで再生医療やアンチエイジングについて語ったGACKT

 

■財産、愛犬のこと。遺書20通書きました

 

GACKTは昨年末、本誌のインタビューで’21年秋からの約1年間の活動休止期間中、遺書を書いたと語っていた。50歳を前に、終活を考える契機があったようだ。

 

「遺書はね、20通ぐらい書きました。『財産はこういうふうに分けて、車は清算して』とかね。愛犬は姉だったり、スタッフに託したりとか、そういうことを書きました。

 

ボクの墓のことも姉に伝えています。『沖縄の海に散骨してくれ』と。墓なんていりません。昔からそうなんですよ。墓に来てもらいたくないですよ。海を見て手合わせてくれるぐらいで十分。身内のお墓を買ったり、いろんなことをやったとき思ったんです。ここ(墓)にいたくないなって。

 

ボクは毎年、沖縄に戻って実家の墓を掃除してるんですよ。今はボクの役目になっていて。最低20人から30人のスタッフを連れて墓掃除に行ってます。

 

20代後半からお墓の掃除を手伝っていましたが、一族の人たち皆、年をとってやり手がいなくなってしまったんですよ。

 

沖縄の門中墓(むんちゅうばか)って、もともとサイズが大きい。うちの墓は山奥にあって、古かったから建て直したんですが、今も(今回撮影した)このスタジオぐらいの大きさはありますよ。

 

もともとは、もっとデカかった。覚えているのは6歳のとき。サトウキビ畑を車で抜けて、あぜ道を抜け山の中歩いて、たどり着くまでも大変で。大きな墓に苔も生えるし草も生えるし、汚れも全部掃除しないといけない。ハブの出ない時期に行くようにしてました。

 

お墓だけではなく祭壇もあって、お墓と祭壇が沖縄の別々の場所にあって。うちの先祖のルーツは沖縄の南部エリア。お墓は南部にあって、ひいじいさんが北部で町を作ったから祭壇は北部にあるんです。だからお墓と祭壇の掃除は日帰りでは行けなくて。いちばん最初は6人で行ったんだけど、終わらなくて墓掃除だけで2日半かかって。

 

ボクの後の世代には、そんな嫌なことをさせたくない。死後、毎年管理しなきゃいけない状況が続くとしんどいでしょう?

 

だからボクは散骨でいい。海を見に来てくれて『ここにいるんだな』っていうぐらいでちょうどいい。そのうち誰も来なくなっても、誰も困らないでしょう」

 

ヘアメイク:奥川哲也(dynamic)
スタイリスト:Rockey
衣装:HARAJUKU VILLAGE

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