「母親が大好きで、正義を大事にしているところは、役柄と似ているかもしれません」
そう話すのは、『連続ドラマW フィクサー Season3』(WOWOWにて10月8日スタート 日曜22時〜全5話配信)で新聞記者の渡辺達哉を演じる町田啓太(33)。
今作では、政財界を陰で操る“フィクサー”の設楽拳一(唐沢寿明)のささやきで、東京都知事選に立候補することになった渡辺。街頭演説のシーンを撮影した際のエピソードをこう振り返る。
「昔、居酒屋のバイトでチラシを配っていたときに目の前をスッと横切られたことを思い出して、なんだか切なかったですね(笑)」
そう人懐っこい笑顔で語る彼は、先輩キャストたちからもかわいがられているようで……。
「唐沢さんはとてもユニークで、頭の回転が速く、瞬時に人を魅了するチャーミングな方です。お寿司をごちそうになったときも、ずっとおもしろいお話をしていただき、そのまま配信したいくらい楽しかったです(笑)」
母親役の斉藤由貴からは、俳優の先輩としていろんな刺激を受けたそう。
「斉藤さんがとあるシーンの撮影現場に携帯電話を忘れてしまったことがあったのですが、制作スタッフの方が『そんなおっちょこちょいな面のあるお母さんもいいですね』と、そのことを演出に加えたんです。 毎回、斉藤さんが演じているからこそ膨らむシーンがたくさんありましたね」
刑事役の小泉孝太郎には現場でも作中でも優しくしてもらい、「一緒にいると安心できる方。前世で兄弟か夫婦だったのかな」と思うほど信頼しているという。
映画にドラマ、レギュラー番組と、多忙な日々を過ごす町田。ストレス解消法について聞いてみた。
「おいしいものを食べると幸せな気分になりますが、何を食べるかではなく、“誰と食べるか”が大切なんですよね。また唐沢さんにおねだりしちゃおうかな(笑)」