―――試合の後の打ち上げが大好き、と聞きましたがもしや酒豪?
「お酒はビール一杯くらい。コップ1杯ですぐ赤くなっちゃうんです。パンダなのに真っ赤に(笑)」
どうやらダジャレ好きでもあるようだ。シャンシャンの事をどう思うか聞いてみると、
「面識がないので何とも言えないんですが、いつかコラボできたらいいな、と思います。ただ、彼の人気にはジェラシーを感じます」
彼……!? シャンシャンを雄だと勘違いしているようだ(笑)。
―――映画は新根室プロレス創設者のサムソン宮本が不治の病を抱えながら、団体を率いて町おこしに奮闘する人生と、仲間や家族との愛と絆を描いた感動の物語。映画や宮本さんへの思いを教えてください。
「サムソンさんが『お前はほかのパンダと違うんだ、自信を持て』と言ってくれたのが嬉しかったです。おかげで立派なレスラーになれました。映画は当時の僕のようにくすぶっている人たちやパンダの方々にも見てもらって、勇気を持ってもらえたら、と思います」
―――好きなパンダはいますか?
「妻のティンティンと息子のラジャ・パンダですね。一緒に暮らしています。結婚は6年前で1歳の時。北海道のパンダと根室で結婚しました。子供はいま3歳か4歳、まだはっきりしていません。家族円満なので他のパンダにはあんまり興味がないんです。奥さん一筋。
とにかく気が強くて、悪いことをしたら叱ってくれて。支えてくれる最高の奥さんです」
―――最後に、今後の抱負を教えてください。
「実は美声で歌にも自信があるので、ソロデビューなんてのも考えています。美声は限られた人にしか聞こえませんが(苦笑)。お声がけ頂ければ、全国どこでも試合に行きます。新根室プロレスの集客になるようにもっともっと貢献していきたいんです。客寄せパンダだけに」
ギャグを交えつつもプロレスに対する真摯な思いがひしひしと伝わってきて、取材中にすっかりファンになってしまった。2024年は、日本全国あちらこちらでファンを楽しませてくれるだろう。