「すかしてんじゃねぇよ!」Aマッソ加納の尖っていた若手時代 ディレクターにどつかれたことも
画像を見る 尖った態度でディレクターにどつかれたという加納さん(写真:高野広美)

 

■「小説を書くと人が『多いな!』って感じます(笑)」

 

ーー執筆活動はどういったタイミングでやっているんですか?

 

加納 テレビとライブの仕事があって、ここは書きたいんでスケジュールを空けてくださいみたいな感じで。

 

ーー執筆用にスケジュールを取っているんですね。ネタ台本を書くときと小説やエッセイではなにか違いを感じましたか?

 

加納 ネタの時は二人だったので……小説は人がいっぱい出てくるんで「多いな!」っていうのは感じます(笑)。

 

ーー確かに小説や脚本は登場人物が多くなりますよね。

 

加納 コンビのネタって、「こいつが言いそう」「私が言いそう」っていう当て書きなんですよ。だから私が言いそうじゃない事って省いたりしちゃうんです。小説はそういうのを託せたりとか、嫌いなやつがこう言うとかを落とし込める面白さはありますね。

 

ーー仕事が増えて来て、あったことを忘れてしまうのでメモを取るようになったそうですが例えばどんなことをメモするんですか?

 

加納 45歳ぐらいの人としゃべって「こうなりたくないな」とかあるじゃないですか(笑)。「この人はたぶん35歳のときはかっこよかったはずやのに10年で何があったんやろ」というのを想像したりするんですよ。そう言うのをメモして「私は絶対こういうことを言わない45歳になろう」みたいなことです。

 

ーーそういったメモが作品にどう生かされて行くんですか

 

加納 自分もそうなってしまうこともあるじゃないですか。25歳のときの自分が35歳の今の自分を見たら「だっさ!」と思うかもしれへんし。そういったことは過去を掘り返す作業にもなるし「そういえば25歳のときはこういう奴のこと嫌いやったな」と思ったらそのときのことを書いたりとか。あの頃はこう思ってたとか。

 

ーーラジオとかでも「こないだ45歳ぐらいのおっさんとしゃべって『こうなりたくないな』と思ってさ~」とかしゃべれますもんね。

 

加納 そうです。でもそれを深堀りして「なぜ私がそう思ったか」みたいなとこまで考えたいと思ったらエッセイとかにしたり。

 

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出典元:

WEB女性自身

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